真夏の怪談

毎年この季節にサザンの希望の轍を聞くと思い出す事があります。
たった一言のジョークが運命を変えた事件がありました。
私達は数人で湘南のファミレスでたむろしていました。
私達の中でこの当時ギャグがありました。
可愛いウェイトレスが来た時に注文する際に、貴女のラブジュースが飲みたい。こういう下らないギャグが流行っていました。
その時もじゃん拳で負けた典永が最後に言う事になりました。
そして、ウェイトレスが注文を聞きに来ました。
ちょっと陰気な斉藤由貴みたいでしたから、一通り皆が注文した後に典永が先程の事を言いました。
女の子は、少し驚いた顔をしたあと、典永の手をひいて、店内では嫌ですから外に出ましょう。
そう言って外にでて典永の車でどこかに行ってしまいました。
あいつうまいことしたな。皆が話していたら、ウェイトレスが来ました。
遅くなってすいませんでした。
お水をどうぞ。
ご注文は御決まりですか？私達は驚きました。
さっき注文とりに来たよ？するとウェイトレスは、この制服きてませんでしたか？
そう言われてみれば制服が微妙に違いました。
まさかその女の子に、ラブジュースが飲みたいと言いませんでしたか？
その女の子、何人から言われて自殺したんですよ。
毎晩この時間帯に現れますけど、悪い事がおきなければ良いですけど。
この時の時間は、深夜2時でした。
それから2日後、典永は恐山の近くで遺体が見つかりましたが、まるでやりまくったように頬が落ちて、腎臓は人虚になっていたそうです。