猫の思い出 10

我が家にいた猫は、猫のくせに鼻が効きました。
人の判断も匂いでしていたらしいです。
ただ、私は仕事の時のコロンとオフの日のコロンは分けていました。
最初は迷っていましたが、オフの日のコロンの匂いを嗅ぐと、私にまとわりついついて、散歩に連れていけと、ビートを喰わえて来たり、車のキーを引き摺って来たりしました。
更に、このコロンを着けた日は雪乃が来る回数が多い事にも気付いていました。私は、雪乃に言ってシラスを買って来させました。
ジュリーはシラスが大好きです。
それを手に載せて食べさせました。
それからは、雪乃を噛まなくなりました。
この女は、シラスをくれたし、昌昭兄貴の彼女らしいから、攻撃すると仕返しが怖い。
そういう思考をする猫でした。