雨女

普通、雨女と言えば雨を降らせる女性を指しますが、今回は違います。
雨の日にだけ化けて出る女子高生の霊がいます。
とても綺麗で優しい女の子が、数人にレイプされて、最後は死体を灯油で焼かれた事件がありました。
この事件は当時有名で、新聞に載りました。
犯人は簡単には捕まりませんでした。
場所が、人通りの少ない場所で、目撃者がいませんでした。
その事件も雨の日でした。焼死体も生焼け状態で、生前の彼女を知る人達はあまりに変わってショックが大きかったです。
次の雨の日から不思議と大きな多重事故が続きました。
しかも被害者が全て、若い男性で、重症でした。
ついに犯人が自首しました。
毎晩枕元に立たれたそうです。
交通事故にあった若い男性三人も共犯ですが、三人共に重度の障害が残り、会話も出来ないそうです。
しかし、1人だけ逃亡して見つからない男がいます。その男を探しているのか、今でも雨の深夜2時になると美しい女子高生が現れて恨めしい表情でスポーツカーを見るそうです。
私は生前の彼女を知っていますが、本当に綺麗な女子高生でした。
芸能プロダクションからスカウトが来ていたを親が自慢話するくらいでした。
無念さと、残酷な殺され方ですから、彼女の呪いは簡単には解けないでしょう。