私が一時期、ブログを休止していた時期に、有記のお祖父さんの卒寿に招待されました。
有記のお祖父さんは、私の祖父の陸軍時代の部下でした。
連体長の祖父と上等兵のお祖父さんでは位が違うから余り会話はしなかったけど祖父は、けして部下に暴力を振るわない連体長でした。
部下を殴った曹長を逆に殴り、軍曹に降格させて転任させたほどでした。
有記のお祖父さんは、久しぶりに私に会って喜んでくれました。
昌昭さんは、本当に連体長閣下にそっくりですな。
私は、連体長閣下よりも長生きしてしまいましたよ。そういった話をしていたから、元気だと思っていたら昨夜、容態が急変しました。
お祖父さんが、どうしても私に会いたい。
そう言っていると言うから出かけました。
私は今日から三連休だから問題無く行けました。
病院に着いて、お祖父さんを見て驚きました。
はっきりと死相が現れていました。
さらに、お祖父さんの頭の上に有記と私の祖父が迎えに来ていました。
私は、2人の霊に呼び掛けました。
少し待て、会話をさせろ。2人の霊は頷きました。
お祖父さんは、苦しい息で私に言いました。
私が祖父に見えるらしく、連体長閣下、孫の有記を閣下の孫の昌昭様に嫁がせたかったです。
私も閣下の親族の末席に加わりたかったです。
孫は、昌昭様に愛されていました。
子供を授かりながら他界してしまい、昌昭様に申し訳なく思っています。
連体長閣下、お迎えありがとうございました。
そう言って、私の手を握りしめてから、息絶えました。
有記の父親が、私に頭を下げました。
父親と娘が本当にお世話になりました。
涙でそれ以上の言葉は言えませんでした。
私と有記が付き合えたのはお祖父さんのおかげもありました。
有記は、本当に美女でしたから、交際を申し込み男性は多かったですが、おじいちゃん子の有記は、誰と付き合うか迷っていると伝えたら、お祖父さんは、昌昭様が一番だ。
あの方は浮気をしない方で女性を大切にするから、昌昭様にしなさい。
そう言ってくれたそうです。
事実、私は有記を大切に愛していました。
有記は、私の優しさが心配な時期があったと聞きましたが、お祖父さんが私の祖父が祖母にはそうだったと聞いてから安心したそうです。
本当に、優しいお祖父さんでした。
私もこの方を祖父とよびたかったです。
本当に、今日の雨は私の心からの涙雨です。