不運なヤツ

私の親戚が、ゴルフをしにうちのコースに来ました。私の一族では、一番のイケメンで、江口洋介に似ています。
そいつが、取引先の社長の娘を誘ってツーサムでラウンドするからキャディを頼まれました。
この女の子は正真正銘の箱入り娘で、男性と2人でドライブしたのも初めてと言う珍しい女性でした。
この日は、本当に寒い日でした。
マスター室の温度計も氷点下五度でした。
彼女は、まだゴルフはビギナーですが、運動神経は抜群でした。
ソフトボールは、全日本の候補になったほどですが、親が辞退させたほどです。最初の池越えのミドルホールで最初の悲劇が待っていました。
彼女が池に落としたボールを取りに男性が行ったら、氷で滑って向こうずねを石に叩きつけました。
それだけではありません。彼女は、ソフトボールの選手でしたから、スイングスピードは、私並みに早いです。
力任せに振って何ホールかは当たっていました。
しかし、悲劇は初心者故に起こりました。
立つ位置を少し動かしてしまいました。
クラブの先で打った球がカートに当たって跳ね返りました。
そして、男性の右肩を直撃しました。
うずくまって動けなくなり、私は救急車手配しました。
右肩は骨折していました。さらに、足も亀裂骨折していました。
ようやく射止めた女性とゴルフした記念日がこんな結果になるなんて、本当についていないヤツです。