恋愛小説から、男と女の物語に変えて、新しい小説を始めます。
私の体験や聞いた話をベースにいろいろな話をアップします。
その記念すべき第1話は、キャディリーダーから聞いた魔女の女、美代子の話をアップします。
昌昭君、あの女性、いくつに見える?
キャディリーダーが私に聞いて来ました。
そうですね、私と同じくらいですか?
私が答えると、キャディリーダーは、苦笑いをしました。
君が女性の年齢を間違えたのは、初めてだね。
いつも、外さない君が間違えるくらいの女なんだよ。あの女性は、ここの元キャディで、私と同じ年齢だよ。
今年還暦なんだよ。
あいつの若さと美しさの秘訣は、男を食べているからだよ。
若くて、金持ちの男ばかりを選んでいるんだよ。
その話を聞いて驚きました。
実は、ゴルフに誘われていました。
しかも、19番ホールありで。
しかし、怪我をしたから
今回は流れていました。
私が黙っていると、キャディリーダーが話を続けてくれました。
あの女の餌食になった男は皆有名だよ。
君も知ってる人が何人かいるよ。
去年、大型倒産した、F商会を知ってるでしょ?
あの女が社長の妾だったんだよ。
私が社長に聞いた話なんだけどね。
あの女と付き合って最初の頃は、全て上手く行ってふくまんかと思っていたそうなんだよ。
調子に乗って会社を大きくしたり、女にいろいろな物を買ってやったりしてから急に事業がおかしくなったらしいんだよ。
あいつは、お手当てを貰わないと寝ない女になったんだよ。
あいつの身体に溺れて社長は、離れられなくなったんだよ。
いつのまにか、借金は億の単位を越えていたんだよ。破産する前に、あの女は消えたんだよ。
東京へ逃げていたのさ。
東京でも、メンバーさんの所へ転がり込んだんだよ。女房に死なれて、後妻を探していたSさんの所に行ったんだよ。
Sさんは、美代子をキャディの頃から可愛がっていたし、19番ホールも数回していたらしいんだよ。
美代子も戸籍は汚したくないから、内縁関係を望んでいたし、向こうにしたら、都合がいい話だと思っていたらしいんだ。
美代子は、キャディの前にナースをしていたから、病気は詳しいんだよ。
Sさんが、心臓があまり強くない事に気づいたんだよ。
薬の種類で病状がわかるからね。
金持ちから、金を巻き上げるのがあの女の生き甲斐だから、遺言状を書かせたんだよ。
全財産を美代子に譲るとね。
それから、毎晩ヤりまくりだったらしいんだ。
亡くなる一月前にコースに来たでしょ、ハーフでSさんは上がったけど。
あの時、私に全て話してくれたんだよ。
美代子を囲っている事や、毎晩ヤりまくりの話を嬉しそうに話してくれたよ。
あいつのアソコは名器だと自慢していたよ。
私は、下げマンだから、よした方が良いよと忠告したんだけど、聞く耳持たなかったね。
あいつの計算通りSさんが死んで莫大な遺産を手にいれて、こっちで飲み屋を始めたのさ。
私とキャディリーダーの方に、美代子が来ました。
リーダー、お久しぶりです。
昌昭さん、またお店に来てね。
その時はリーダーも一緒にどうぞ。
確かに若く見える女性。
良く見ると、淫乱と魔性の相が顔に出ていました。
綺麗な女性は、怖い。
改めて思いました。