バレーボール大会が終わり暫く部活は休みになります。
放課後、私が図書室で好きな歴史小説を読んでいました。
そこへ、雪乃が来ました。昌昭さんは、運動だけじゃなくて、読書も好きなんですか?
そう言って、私の隣に座りました。
余り広くない図書室。
カーペットの上にテーブルがあり、寝転がる体制で私は読んでいました。
雪乃が、隣に来たから、身体を起こして、周りに誰もいない事を確認しました。読書も好きだけど、雪乃、お前はもっと好きだよ。
嫌でなければ、私と付き合わないか?
一瞬、間が開きました。
すぐに雪乃は答えをだせないでいましたが、嬉しいです。
そう言って私に抱きついて来ました。
私、昌昭さんが好きです。大好きです。
雪乃は、泣いていました。私、実は昌昭さんに告白しようと思ってここに来ました。
けど、昌昭さんが、告白してくれて良かったです。
昌昭さん、証拠にキスして下さい。
正直、驚きました。
内気な雪乃がここまで大胆になるとは、想像してませんでしたし、心の準備が出来てませんでしたが、雪乃を好きだし、初キスは、雪乃としたいと思っていたので、唇を重ねてしまいました。
今にして思えば、下手なキスですが、知識も経験も無いのに、よくやったと思います。