8月に亡くなった先輩は、自分の寿命が残り少ない事を知っていたらしい。
昨夜偶然、先輩の知り合いで、最後の場面にいたナースさんにデパートで会いました。
私も母の件で世話になっていたから、中の飲食街でコーヒー飲みながら会話しました。
最初は、母の病気の話でしたが、ナースさんが思いだしたように言いました。
あいつは、私を脅して寿命を知っていたんだよ。
薬の変化を知っているからやりづらかった。
あいつは、最後に言っていたよ、私と結婚しとけば良かったとね。
私があいつを男にしたから愛着あったよ。
浮気はしないだろうと思ったけど、せめて一年前に言えよと思ったね。
いろいろな人の死に立ち会ったけど、あの瞬間はナースでは無くて、一人の女として泣いちゃった。
あいつの最後は立派だったよ。
苦しいだろう、痛いだろう。そんな状態でも泣き言言わなかった。
彼女は、涙声で話をしてくれました。
この2人も数奇な運命だったんだと思いました。