私は4人の主任に、新人教育をやらせた。
マニュアルは、私が作って全員に渡してあった。
男性連中は、比較的順調だったが、女性は、高校生があまり熱心ではなかった。私は、マネージャー室にあるモニターで、全員の動きを見ていた。
ある女子高生が弛んでいるので、主任の一人を呼んで注意させた。
暫くは、ちゃんとやっていたが、また、だらけだした。
こいつは、使えない。
そう判断した私は、ドライブウェイに出て、雷を落とした。
やる気が無いなら、辞めろ。
他人に迷惑だ。
今日までのバイト代は、ユニフォームと引き換えに払うから、消えろ。
辺りは、静かになった。
ふざけていた女子高生は、泣きながら帰って行った。一罰百戒。
空気が引き締まった。
時間が来て、皆帰ろうとした時、私は、明日の晩に、親睦会を行います。
なるべく出席して下さい。そういうと、皆喜んだ。
美雪も、密かに、明日はマネージャーの隣に座るぞ。そう、心に決めていた。
美雪は、この日、私を見直した。
普段は、優しいけど、叱る時は、きっちり叱る。
頼もしい人だな。
明日が楽しみだな。