私の家の近くには、有名な心霊スポットが、いくつかあります。
その中の一つに、トンネルがあります。
肝試しをやりにくるのは、恐れを知らない県外ナンバーです。
私達、消防団は、月に二回器具の点検の為に集まり、放水を行う事もあります。私達が放水していると、県外ナンバーの車が一台、
興味本意で見に来ました。男女2人づつ乗っていました。
ねーお兄さん達、楽しいの?
横向き放水していたので、2人でやっていると思ったのでしょう。
そういう事が嫌いな私は、団員に、囲め。
ポンプ車から、かなりの人数が出て来て、車を囲んで、どこから来たか知らないけど、いい根性してるね。県外ナンバーの4人は、顔が青ざめていました。
まさか、こんな大勢に囲まれるとは、思わなかったでしょう。
県外ナンバーは、急いで逃げて行きました。
みんなで笑いながら、機械を片付け、ポンプ小屋に
戻りました。
県外ナンバーの4人は、仲間割れしていました。
女の子2人が男を根性無し、意気地無し。
罵詈雑言を浴びせました。すると、男は、根性見せてやる。
この近くに、有名な心霊トンネルがあるから行こう。そう言って、トンネルに向かいました。
トンネルの入り口でライトが着かないようになりました。
そして、トンネルの真ん中当たりでエンジンが動かない状態になり、集中ドアロックが、ガチャガチャ動きました。
一人の女の子だけが脱出して、道にでて、通りかかった車に助けられて交番に連絡しました。
警察から、ポンプ小屋に電話が入りました。
この晩は、旅行の相談を幹部がしていたので、まだいました。そして、警察と一緒にトンネルに向かいました。
トンネルの入り口には、
女の子が失禁して、座っていました。
トンネルの中に入ると、
血の匂いがしました。
不幸な予感は当たりました。
男2人は、表現出来ない状態で、見つかりました。
壁には、血文字で、眠りを妨げるな。
そう書いてありました。
女の子の一人は、精神科の病院に入り、もう一人の女の子は、行方不明になったそうです。