・翼を広げて
こんにちは、西村 環（たまき）です。
昨日、4月1日は、息子の大学入学式でした。
入学式！
私は行く気満々でした（笑）
しかし、どうやら、私は入学式に行かなくても良いようで（笑）当日は駅まで見送りました。
私が入学式に行かなくて良いと分かったのが31日。
その前日、3月30日に、高槻第九中学の校長先生主催の素晴らしいコンサートに行かせていただきました。
マサくんの陽だまりコンサート
奥野勝利さんの澄んだ歌声と、奇跡のようなオカリナの音色に、涙がとまらなくなるコンサートでした。
そのコンサートで素晴らしい曲に出会いました。
『親愛なる母上様』
原文 加藤貴光
作曲・歌 奥野勝利
あなたが私に生命を与えてくださってから 早いものでもう二十年になります。
これまでに ほんのひとときとして あなたの優しく温かく大きく そして強い愛を感じなかったことはありませんでした。
私はあなたから多くの羽根をいただいてきました。
人を愛すること 自分を戒めること 人に愛されること・・・
この二十年で 私の翼には立派な羽根がそろってゆきました
そして今 私はこの翼で大空へ飛び立とうとしています
誰よりも高く 強く自在に飛べるこの翼で
＊これからの私は 行き先も明確でなく とても苦しい”旅”をすることになるでしょう
疲れて休むこともあり 間違った方向へ行くことも多々あることと思います しかし
私は精一杯やってみるつもりです。
あなたの そしてみんなの希望と期待を無にしないためにも
力の続く限り翔び続けます
こんな私ですが、これからもしっかり見守っていてください
歌詞にはまだ続きがあります。
是非CDを聞くか、原文の掲載されているご本を読んでみてくださいね。
私は自分の母親業卒業のお祝いをして貰ったような、そんな気持ちになりました。
原文は、加藤貴光さんが神戸大学入学式当日、母であるりつこさんに渡された手紙。
貴光さんは、大学2年生の時、阪神淡路大震災で亡くなられてしまいます。
こちらが、りつこさんの御著書です。
実は、もう表紙だけで胸が詰まり、読めていません。
でも、本は大切に持っています。
読んでしまった本はBOOKOFFに持って行ってしまうんですが。このご本はこれからもずっと我が家にあると思います。
亡くなられてしまった方は、存在がなくなるかというとそうじゃないのですね。
今生きている人間と、一緒に生きているんだという感覚が、だんだん強くなってきました。
ありがたいことに息子は今元気に成長し、羽ばたこうとしています。
手元を離れて行くんだろうと思うし、そうじゃないと困るというのもあるんですが、とは言っても、思いのベクトルは同じ。
同じ地平を目指して進んで行くんだなと、
学ばせていただいた１日でした。
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