•不自然なタネ
こんにちは、西村 環(たまき)です。
この、遺伝子組み換えと、F1種と呼ばれる現代農業で主役の種を題材にしたノンフィクション。
読むのは正直、怖くて抵抗があったのですが、読まなくては、と思って読みました。
本当に考えさせられ、底知れない危機感を半端なく与えてくれるノベルティでした。
私は子供が小児がんを患ったとき、病院での闘病期間中に100冊をゆうに越える食事療法の本を読み、暗澹とした気持ちになりました。
玄米が良いとかいた本があれば
玄米の杯しゅには農薬が蓄積していると書いた本があります。
生野菜が良いとかいた本があれば、生野菜は身体を冷やすと書いてあります。冷えは万病の元とも。
有機野菜が良いとかいた本があれば、有機野菜は家畜の糞尿を肥料にしており、現代の家畜は抗生物質づけ。有機野菜イコール安全ではないと書いてあります。
私の感想は、食べるものがない。でした。
それで、最終的に水しか選択肢がなくなり、水素水に行き着くわけです。
日本の農業や食料自給率、輸入食材の危険、放射能汚染。安全な食べ物はどこにもない、というのが実感でした。
今回のキラーシードはフィクションですが、今の農業の主流であるF1種と呼ばれるタネや、遺伝子組み換えに関する論文など、実在している問題の解説書を兼ねています。
ぜひ、読んでみていただきたいノベルティ。
F1種とは、その実から採れたタネを植えても、親と同じように育たない、一代限りのタネ、という意味です。えーっ、一言で言うと、雄しべを無力化して作ったタネ!!雄しべの生殖能力を意図的に剥奪されたタネということです。
このノベルティでのテーマの一つが、現代の男性の精子の減少はF1種のタネからつくられた野菜にあるのではないか?が、伏流です。
加速する先進国の少子化の原因が、野菜のタネ…。全く盲点。
普通はタネを植えれば、親と同じ花が咲きます。農業生産の現場で使われているF1種のタネは、自然界のタネではなく、果実から採れたタネを蒔いたら、親とは全くちがう植物ができる、不自然なタネ。
今ではその不自然なタネで栽培した作物しか、スーパーでは買えなくなっています。
健康に良いと思っている野菜のタネは、全く不自然なシロモノ。自然界には存在しないタネから出来た野菜を健康に良いと思い食べているワタシ達。不気味としかいえないシュールさがあります。
F1種とは、何か?何がイケナイのか…もう書きましたが、私の体験を交えて感じたこと、実体験を次のブログで書いてみたいと思います。
