藤井聡太四段の順位戦2回戦は、17時頃まで少し不利な形勢、その後打ち歩詰めの形に持ち込んできわど | KNのブログ

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藤井聡太四段の順位戦2回戦は、17時頃まで少し不利な形勢、その後打ち歩詰めの形に持ち込んできわどくしのいでおり、寄りそうで寄らない局面に少しゆるい手を中田七段が指したら、緻密な受けの読み鋭い寄せで、有利な形勢に持って行った!


あとで、詳細に書く予定で、まずは記事立てだけ。
内容は、詳細にチェックすると変更する可能性があります!(苦笑;)


1.17時頃まで少し不利な形勢
66手目: ▽同角  (16:56頃)
この時点で、最新ソフトは-220位の評価値。


68手目: ▽4四角  (17:01頃)
これがゆるい手だったみたいで、この時点で、最新ソフトは120位の評価値と、
先手寄りに大きく振れます。 最新ソフトの推奨手は、ここで▽1五角。 そのあと、
▲5五歩、 ▽3七角成 の読みだった。


73手目: ▲8六桂  (17:32頃)
この時点では互角の評価で、最新ソフトは80~200位の評価値だった。

---- 18:00 ~ 18:40は夕食休憩の時間です ----

74手目: ▽5六歩  (19:08頃)、 75手目: ▲4五銀  (19:11頃)
この角を取る▲4五銀で、最新ソフトは160→-80くらいへと、後手寄りに評価を
大きく変えている。 この時の最新ソフトの推奨手は、
   75手目: ▲7七歩、 ▽4六角、 ▲同歩、 ▽7五馬、 ▲5八歩
の読みだった。


78手目: ▽3五歩  (19:28頃)

この時点では、最新ソフトは互角(後手やや良し)の評価で、
-130位の評価値だった。



2.その後打ち歩詰めの形に持ち込んできわどくしのいでる
79手目: ▲6五歩
この手から、藤井四段の反撃が始まります。


この時点で最新ソフトの評価は、-20~20くらいの、まったくの互角だった!

その後、端歩をつり上げてから▽同歩(=▽6五歩)と取った手が疑問手で、
先手に攻めの手がかりを与えてしまった。
   ※最新ソフトの評価値は、250くらいに上がった!
代えて、▽9六歩 または ▽5八と の方が、後手(互角の範疇だが)少し有利
を保ててたと最新ソフトの見解。


91手目: ▲7四桂と、大胆に跳ねる!
   これにより、打ち歩詰めの筋が生じたが、タテに効く駒を相手が入手すれば
   即負けになるので、その後の変化を読み切って指したようだ。

この手以外だと、最新ソフトの評価では後手少し有利となってた。(▲7七歩 等)
   最善手 ▲7四桂: 420くらいの評価
   次善手 ▲7七歩: -280くらいの評価

この局面で、後手が▽9八歩 ▲同歩 ▽8六桂 ▲9九玉 ▽9八歩 とするのは
打ち歩詰めになって後手の反則負け。 後手が頭の丸い駒と歩しか持ってない
のを利用しての攻めだが、かなりきわどいので充分な読みが必要。

実戦は、後手がそこまで形を決めた方が有利とみて、その直前まで進んだ。
95手目 ▲9九玉:

ここから、103手目までの長期間、先手玉が打ち歩詰めの局面が続きます。
こんなに打ち歩詰めの局面が続くのは、見たことがないそうです。

99手目 8六歩:



3.寄りそうで寄らない局面に少しゆるい手を中田七段が指した?
100手目: ▽7四桂


この手が、ソフトの評価が非常に低く、一気に1500くらいの先手優勢になる!
たぶん、敗着。
▲8五歩と、相手の攻め駒を払えるのが大きい。

それに代えて、▽9七桂成 ▲同桂(同銀だと詰み!) ▽9八歩 ▲8九玉 
▽6三角(ソフト推奨) 又は▽9六角 で、まだ混沌とした終盤戦だったらしい。
   ※▽6三角で、ソフトの評価値は330~440くらい


4.緻密な受けの読み鋭い寄せで、有利な形勢に持って行った!
102手目: ▽6六歩
攻め駒の追加をしようとした手。 しかし、この時点で最新ソフトの評価値は
1900くらいと、なぜか先手勝勢との形勢判断。 ?? まだ難しいと思うが・・・


これに対し、藤井四段は ▲7七金! と、手駒を使わずに後手の攻めを
切らしに行った。  ・・・ソフトの推奨は、▲6三歩 又は▲7三歩 だったが


104手目: ▽6五角 に対して


105手目: ▲8七銀打


110手目: ▽6七歩成 に対して


111手目: ▲7六金!  ・・・これも、最新ソフトの最善手です


116手目: ▽6九歩成  ・・・先手の飛車を取った手。

この時点で、最新ソフトは3300位の評価値で、先手勝勢なんだけど、
そのように見えますか?

最新ソフトの最善手は ▲5四桂 もしくは ▲5五角 だったんだけど、
藤井四段は、 ▲9四桂! と、端から手をつけます。
これでも、1手違いで確実に勝ってるとの読みで、最新ソフトの評価でも2700くらい
と、先手勝勢の範囲内でもあまり評価値が下がってません。


117手目: ▲9四桂



コーヤン流三間飛車を、居飛車穴熊で受けて立った藤井聡太四段。
しかし、中盤の途中までは有利だったのに、ゆるい手を2~3指したら
(互角だが)少し不利な形勢になってしまった。
   ※17時頃時点では、少し不利な形勢だった

そこから、(最新ソフトの判断では)形勢が二転三転するが・・・

緻密な受けの読みと、鋭い寄せのところを、最新ソフトの評価値を手がかりに
少しでも解説できたらいいなーと、思っている。

うまく説明できなければ、この記事自体を、削除するかもしれないので、
あしからず。