「30キロ地点で高い放射線量」、「電源回復に懸命」 | KNのブログ

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30キロ地点で高い放射線量
  3月18日 15時42分 NHKニュース
  http://www3.nhk.or.jp/news/html/20110318/k10014759711000.html

文部科学省は、福島第一原子力発電所周辺の放射線の量について、18日の測定結果を発表し、原発から北西におよそ30キロ離れた地点で、17日に続いて1時間当たり100マイクロシーベルト台の比較的高い値を検出する一方、そのほかの地点ではふだんよりやや高いものの、直ちに健康には影響のないレベルとなっています。

周辺の放射線の量は、文部科学省などが福島第一原発から20キロから60キロ離れた福島県内の8か所で、18日午前10時から正午まで専用の測定車両を使って屋外で測定しました。その結果、最も高かったのは、現在、屋内退避の指示が出ている原発から北西30キロ付近の地点で、午前11時33分の時点での放射線の量は、1時間当たり140マイクロシーベルトという値でした。この地点では、17日午後2時にも1時間当たり170マイクロシーベルトを検出しています。これらの値は、屋外にいると一般の人が1年間に浴びても差し支えないとされる限度量の1ミリシーベルトに6、7時間で達する数値です。一方、福島第一原発から30キロから60キロ離れたそのほかの測定地点では、1時間当たり40マイクロシーベルトから1マイクロシーベルトだったということで、ふだんの値よりは高いものの、直ちに健康には影響のないレベルとなっています。これについて、枝野官房長官は午前の記者会見で、「直ちに人体に影響を与える値ではない。地形や風向きなどの気象状況にも左右されるので、モニタリングを強化して詳細にデータを分析していく」と述べました。そのうえで、「この値が長期間続くという可能性が万一あれば、しっかり対応する」と述べました。



冷却へ電源復旧に懸命 機器故障?作動は未知数
  2011/03/18 16:00 47トピックス - 47NEWS(よんななニュース)
  http://www.47news.jp/47topics/e/201181.php

 冷却能力を失った福島第1原発で、東京電力が外部からの電源を復旧させようと懸命だ。原子炉や使用済み燃料を効果的に冷却できれば安全確保への道が開けるが、主要機器や電気系統は地震で故障している可能性があり、作動するかは未知数。難航する恐れもある。
 東電は17日、東北電力の送電線を第1原発の敷地前まで引き込むことにこぎ着けた。
 18日午前中、1号機付近に仮設配電盤を設置し、2号機の変圧器につなぐ。近くでは毎時2万マイクロシーベルトの放射線量が検出されたが「この状況ではそれほど高いとは判断していない」(東電)。午後は仮設配電盤から、東北電力の電源が来ている所まで長さ約1・5キロのケーブルを地中に埋める。完了すれば外部から電源を取り込めるため、電気系統につなげる計画だ。
 原子炉では燃料が露出し、一部では燃料が溶ける「炉心溶融」が発生しているが、確実に冷却できれば最悪のケースとなるメルトダウン(全炉心溶融)の回避につなげられる。東電は「電源が復旧すれば、信頼性が高い対策を取るための一歩となる」と説明する。
 だが、外部電源が復旧しても、機器や電気系統に異常や損傷があれば送電しても使えない。地震による津波で、冷却に使う海水取り込みポンプに故障が予想されるほか、水素爆発の影響も分からない。
 東電は「原子炉の冷却を優先させ、(放射性物質放出の恐れがある)使用済み燃料の冷却もできるようにしたい」とするが、復旧時期は不透明だ。



福島第一原発、電源復旧は早くて18日夜 作業難航
  2011年3月18日11時42分 asahi.com(朝日新聞社)
  http://www.asahi.com/national/update/0318/TKY201103180196.html

 東日本大震災の被害を受けた東京電力福島第一原発(福島県大熊町、双葉町)で17日始まった電源復旧作業は18日も続いている。復旧は早くても同日夜になる見通し。失われた大規模電源が復活し、機器が正常に動けば、原子炉を冷やし安全に停止することができるが、作業が難航している。

 作業員320人を動員して、がれきを重機で撤去しながら、ケーブルを引く作業が続けられている。発電所敷地内には、福島県内に電力を供給する東北電力からの送電線が引かれており、電気も来ている。そこから各原発まで約1.5キロのケーブルを引きつなぐ計画だ。

 18日には1~4号機に電気を引き込む仮設の配電盤をそれぞれの建屋から数十メートルの場所に配置。そこから各原発に電気を引き込む。

 最初に引き込みを目指すのは、建物の損傷が少なそうな2号機。2号機で成功すれば隣にある1号機にも電気を供給できるという。

 17日に始まった3号機への自衛隊などの放水が始まると、現場が隣接するために作業を中断せざるを得ない。刻々と事態が悪化する原子炉の状況をにらみながら、一刻も早い電源復旧を目指す。

 原発を安全に停止するためには、核燃料を冷やさなければならない。大量の水を循環させて海水と熱交換して冷やす。大型ポンプを駆動させるためには大容量の電源が必要だ。しかし、電源が回復しても、個々の機器が損傷して正常に作動しない可能性がある。損傷していれば仮設の機器を導入する。



福島原発:電源ケーブル敷設に着手 復旧は19日以降に
  毎日新聞 2011年3月18日 11時48分(最終更新 3月18日 13時38分)
  http://mainichi.jp/select/weathernews/20110311/news/20110318k0000e040083000c.html
ここには、
 福島第1原発への外部電力供給ルート
 原子炉建屋の構造
 自衛隊ヘリによる放水後の17日午前10時55分、衛星から撮影された福島第1原発の画像
の絵2枚と写真1枚があります。

 政府と東京電力は18日、東日本大震災で被災した東電福島第1原発の事故対応へ全力を挙げた。東電は地震と津波で失われた外部電源復旧に向けた電源ケーブルの敷設に着手。その後、陸海空3自衛隊に東京消防庁を加えた合同放水作業を実施し、総合的な対策を講じて冷却機能を回復させる方針だ。ただ、ポンプなどの冷却機器が復旧するのは19日以降となり、放水作業も継続的な実施が必要とされ、完全な機能復旧は長期化しそうだ。【酒造唯、藤野基文、犬飼直幸、川崎桂吾、伊澤拓也】

 東京電力は18日、地震と津波で失われた福島第1原発の外部電源復旧に向けた電源ケーブルの敷設に着手した。しかし、高いレベルの放射線を防御しながらの困難な作業を強いられ、長時間かかる見込みだ。この作業を優先するため、陸上自衛隊は同日朝に予定していた3号機の使用済み核燃料プールへの放水作業を見送った。冷却機器が復旧するのは19日以降になる。

 東電は当初、17日中に復旧作業を完了する予定だったが、「沸騰している3号機の燃料プール冷却を優先したい」と判断し、自衛隊に放水を要請した。漏電の危険があるため放水と電源復旧の作業は並行してできず、開始が18日にずれ込んだ。

 外部からの送電が回復すれば、原子炉内に一気に水を注水できる緊急炉心冷却装置(ECCS)や、燃料プールに水を送り込めるポンプなどが使えるようになる可能性がある。

 しかし、これまでのトラブルで機器がダメージを受けている可能性も高い。「実際はやってみなければ分からない」(東電)のが現状だ。

 東電によると、約20人の作業員が従事し、福島第1原発の山側にある6900ボルトの配電盤で途切れている外部電源を、1~4号機で唯一、津波で水没していない2号機のタービン建屋にある配電盤へ接続する。

 東電は同日午前、1号機の原子炉建屋近くに仮設した配電盤と2号機の配電盤を、1号機のタービン建屋を通してつなぐ。午後は、外部電源と仮設配電盤を道沿いに大きく迂回(うかい)して長さ1・5キロの高圧線でつなぎ、作業が完了する。

 ただ、現場の放射線量は、外部電源の配電盤付近で毎時3ミリシーベルト、最も高い仮設配電盤近くで毎時20ミリシーベルトと高い。作業員の被ばく限度は例外で、年間250ミリシーベルトとされたが、高い場所では約12時間作業すると、今後1年間は作業ができなくなる。このため、被ばく線量を確認し、作業員を交代させながら工事を進める。

 東電は「線量測定に加え、重装備のため通常の3倍ほど時間がかかる」と説明。また、経済産業省原子力安全・保安院は18日、1、2号機とは別の送電線を復旧し、3、4号機にも20日めどで電源の回復を目指していることを明らかにした。復旧を目指す送電線は、一部の鉄塔や送電線が地震の影響で壊れたが、迂回路を設けるめどが立ったという。