豚インフルエンザのゲノム解析結果第一報 | KNのブログ

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これを読むと、やはり感染経路がはっきりしない、流行のしかたに不可解な点がある、ということだろうか。


「兵庫・大阪で発生した集団感染の患者から分離された新型インフルエンザウイルスの全遺伝子塩基配列を解読」
   http://www.bio.nite.go.jp/release/press20090529flu.html
(引用開始)
報道発表資料
発表日: 平成21年5月29日
タイトル: 兵庫・大阪で発生した集団感染の患者から分離された
      新型インフルエンザウイルスの全遺伝子塩基配列を解読
発表者名: 独立行政法人製品評価技術基盤機構
      国立感染症研究所
資料の概要:

・ 独立行政法人製品評価技術基盤機構(NITE)と国立感染症研究所(感染研)は、先に解析を行った成田検疫株(5月20日付プレス発表資料参照(PDFファイル:134kb))に引き続き、5月16日から17日にかけて兵庫県および大阪府で発生した集団感染の患者から分離された新型インフルエンザウイルス計9株について、すべての遺伝子の塩基配列を解読しました。内訳は、兵庫県下で分離されたものが5株、大阪府下で分離されたものが4株です。得られたデータは、国際塩基配列データベースに順次登録し公開しています。
(参考URL: http://www.ncbi.nlm.nih.gov/genomes/FLU/SwineFlu.html)

 ・ 9株のウイルスの塩基配列は互いによく似ており、約1万3千個の塩基で構成されるウイルスゲノムのうち、塩基の違いが確認されたのは最大で4個所にとどまりました。これは、これまで疫学的な関連が不明であった兵庫県と大阪府の集団感染がほぼ同一のウイルスに由来するものであることを示します。両者が同一の感染者から広がったものか、もしくは、同じ時期に同じ地域から国内に流入したものであると考えられます。

 ・ これらの塩基配列を、これまでに全遺伝子が解析されている38株の新型インフルエンザウイルス(海外株37
株および先に解析を行った成田検疫株1株)と比較したところ、成田検疫株とは由来が異なるものであり、新型発生の初期にメキシコや米国南部から感染が広がったと考えられる系統と、4月下旬に米国東部とカナダで集団感染を引き起こした系統との、中間的な系統に属すると推定されました。

 ・ 9株のウイルスはすべて、タミフル(オセルタミビル)およびリレンザ(ザナミビル)への耐性を与える変異を持っておらず、これらの薬剤がこれまでと同様に新型インフルエンザに有効であるという臨床所見を裏付けるものでした。

 ・ なお、今回の解析で使用したプライマー等の情報は下記のURLで公開しています。 http://www.bio.nite.go.jp/ngac/flu_sequence_protocol.pdf(PDFファイル:193kb)

 ・ 今後も、NITEと感染研は、新型ウイルスのゲノム解析を継続し、WHOと連携して、このウイルスがどのように変化していくかを注意深く監視する予定です。
(引用終了)