プライマリーモーションが気になったので、ちょっと本を調べてきました。
1.筋肉を「高反発ゴム」に変える 池上信三 (著) (2007/12)
筋肉はゴムだという主張、「バネが戻ろうとしている最中に蹴ってあげる」、
その姿勢を軽く維持する程度の少しの力を入れた状態から・・・、
という点が目新らしかったが、ほとんどは運動連鎖の話と大差なかった。
amazonのレビューにあるような、「運動の感覚」を伝える決定版というほど
のものでは無かった。ちょっと惜しいなあ、という感じはしたが。
本だと、(全部を出せないので)こんなものかもしれない。
実際の講習会では、もっとノウハウを公開しているかもしれないので、
評価は保留。
2.T.Tennis 2008-8月号の 加藤季温の超攻撃スウィングマスターDVD
加藤季温プロがプライマリーモーションの理論に基づいたフォアハンドと
サーブの強化法を解説しているとの説明あり。[未購入]
ダイジェスト版(無料配信)を見たが、これだけでは何とも言えないなあ。
興味のある人は、T_Tennis Onlineのページを覗いてみてください。
3.「使える筋肉 使えない筋肉」(旧版) 谷本 道哉 (著)が意外に良かった。
結構、運動連鎖について書いてあります。
スポーツ動作でのSSCの利用例
投球動作の「ため」「はり」「しなり」
軸足の「ため」から動作が始まる
骨盤・体幹の回転力が胸の「はり」をつくる
SSCによる近位から遠位への力の伝播
--上肢をムチのように「しならせて」力を伝える
全身のSSCで下肢から「うねり上げ」る
SSCで大きな力発揮をするために・・・2段階のポイント
SSCを体得するいくつかのポイント
切り返し動作を強くとる①②
動きの起点は骨盤の回転であることを意識する
上肢を脱力させるコツ①②
2関節筋による近位から遠位への力の伝播のしくみ
複合動作(スポーツ動作)で外部に発揮できる力・速度
まめ知識1:声出しで体力20%アップ?
まめ知識2:体温計を振る動作が速い理由
まめ知識3:背中を鍛えてもパンチ力はアップしない
運動連鎖についておさらいするには、この本が良いかもしれない。
但し、「感覚」という点では分かりにくいので、
「筋肉を「高反発ゴム」に変える」の方が分かりやすいという人もいるだろう。
立ち読みや、図書館の本で読み比べてもらえれば、うれしい。