第3セットのタイブレイクになってからは、ドキドキした試合だった。
第3セットのタイブレイクをフェデラーが取った時は、「ああ、これで第4セットが見られる。ありがたい!」という気持ちになった。そしてその第4セットもタイブレイクになり、2-5でナダルのサーブになった時は、もうだめかと思った。
しかしそこから気合いをふり絞って、10-8でフェデラーが第4セットをとり、とうとうファイナルセットへ。
ナダルを相手に2セットダウンから追いつくとは、すごい! それも、2つのチャンピオンシップ・ポイントを跳ね返すとは!
結局、4時間48分の死闘は、どちらが勝ってもおかしくない内容だった。ナダルの方が、わずかに強かった感じがする。ウィンブルドンの芝は、10年前と比べてかなり遅く・はずむようになってきている。主催者側の意図であるようだが、確かにサーブ1本で決まってしまう試合はあまり面白くないが、それが主催者側の言う「公平」なのかどうか。既にボールの空気圧を少し落としているので、別の選択肢がないだろうか?
一方、あのナダルの内容に対抗するために、フェデラーがどのように「進化」するかも見てみたいな。
閑話休題。NHKでは、試合を最後まで中継できなかったみたいだね。4時半から定刻のニュースがあるから。
ちょっと根性が無かったね。死闘の終盤が見られなかったから。
その点、WOWOWは立派! 試合最後まで生中継してくれたから。
記事内容=ナダル、ウィンブルドン初制覇=死闘、フェデラーの6連覇阻む
(時事通信社 7月7日7時24分配信)
【ウィンブルドン(英国)6日時事】テニスのウィンブルドン選手権最終日は6日、当地のオールイングランド・クラブで男子シングルス決勝が行われ、第2シードのラファエル・ナダル(スペイン)が、史上2人目の6連覇を目指した第1シードのロジャー・フェデラー(スイス)を6-4、6-4、6-7、6-7、9-7で退け、初優勝を遂げた。優勝賞金は75万ポンド(約1億6000万円)。男子決勝の大会最長となる4時間48分の大熱戦だった。
ナダルは今年4連覇を達成した全仏オープンと合わせ、4大大会通算5勝目で、1980年のビョルン・ボルグ(スウェーデン)以来の同一年の全仏、ウィンブルドン連続制覇を果たした。スペイン勢のウィンブルドン制覇は、66年のマニュエル・サンタナ以来、2人目。
試合は、雨で開始が遅れ、2度の中断も挟んで行われた。過去、2年連続決勝でフェデラーに敗れていたナダルは2セットを先取した後、続く2セットをタイブレークで落としたが、最終セットの第15ゲームで相手サービスをブレーク。第16ゲームで決着を付けた。フェデラーの芝コートでの公式戦の連勝記録は65でストップした。