ランダム・ウォーク 216 3月末で株式分割銘柄。

 


 三分の二の銘柄が下がっている 
 2024 03 05 (Mon)
 
 株価は企業の本質的価値を反映する。だのになぜ、株が史上最高値であるのに、街(まち)の生活にその実感に浮かれ騒ぎ、浮揚感がないのか?!
  
 その最大の理由は、日経平均が日本のトップ企業上位225社の株価の単純平均であり、 指数を押し上げているのは、ユニクロや東京エレクトロン、レザーテック、ヤフー、トヨタ、NTT、 船会社などの数銘柄である。それらの大部分は、グローバルな、外需中心の銘柄である。
 一方、1600社からなる東証プライムの内需、消費企業はお呼びでないのだ。経済再開、 リオープン、 リベンジ株が上がらない。そこに、街の一般的景況感との乖離がある。
  
 ちなみに、TOPIX(東証株価指数)は、上場企業の約 2,000社の銘柄の時価総額(株価×株式数) をもとに算出される。1968年を100とする。
 日経平均よりも幅広い銘柄を対象とし、株式市場全体の動きを反映しやすい。ただ、時価総額の影響を受けやすい。
  
 日経平均採用銘柄の30%は上がっているが70%は下がっている、
  
 株価には、サイクルがある。日経平均の 動きに惑わされないで、循環物色で自分の保有する銘柄の上昇を待つほかない。
 世の中は「無常」。変わらないものはない。風も変わる。待つ。待つ。待つほかない。
 
 
 この3月末での株式分割予定銘柄 
 2024 03 04 (Sun)
 
 株式の売買単位は100株なので、日経平均を大きく上げている半導体銘柄の大部分は高くて買えない。
 でも、嘆くなかれ。この三月末で、いくつかの銘柄が株式が分割される。
 

 

 銘柄  コード  株価  分割比率  分割後株価  分割日
 キッコーマン  2801  10,400  5分割  2,080  3月末
 テルモ  4543  6,000  2分割  3,000  3月末
 富士フィルム  4901  10,000  3分割  3,300  3月末
 富士通  6702  24,500  10分割  2,450  3月末
 三菱重工  7011  12,300  10分割  1,230  3月末
 みずほリース  8425  5,400  5分割  1,080  3月末
 三井不動産  8801  4,200  3分割  1,400  3月末


 
 たとえば、今なら、キッコーマンを100株買うには、104万円かかるが、分割後には、20万(=10,400*100)/5で買える。 同様に、三菱重工は、今なら123 万円必要だが、10分割後なら 12 万円で買える。
 
 12 万円なら、家族会議で平伏してお願いすれば、「三か月分お小遣い前借り」のお許しが出るかもしれないなあ、
 
 
 日経平均5万への道 
 2024 03 03 (Sat)
 
 株価は、長期的には企業業績を反映する。
 
 株価は、効率的市場では、PERとEPSで決まる。
 
 日経平均= PER * EPS
 PER = 株価収益率
 EPS = 一株当たりの利益。
 
 個々の株価のPERやEPSは、日経新聞などに記載されており、日経平均のPERやEPSはネット *1 で検索できる。
 *1 : https://stock-marketdata.com/kabukashihyou.html
 
 これらの公式(定義式)、新聞やネットの情報をもとに、日経平均の資産ができる。
 

 時期  PER  EPS  N225
 2024/01/04  14.8  2247  3万3288
 2024/03/01  16.8  2375  3万9910
 2024年後半  16.8  2612 *2  4万3098


 
 *2: 昨日の NIKKEI LIVE の解説員は2024年後半の PER を 10% の増益と仮定している。
 
 なお、マネックス証券のHストラテジストは、PER が上昇すると市場の期待があがり、PER がさらに上昇するとする。
 ちなみに、ダウの PER は27倍、ナスダックの PER は30倍、、S&P500 のPER は20倍、いずれも20倍を超えている。
 
 日経 EPS を2612で、 米国並みにPERを 20とすると、日経平均は 5万円を超える。(5万2240= 2612*20)。
 
 五万円への道はすぐそこまで来ている。