読書日記 162 

「プロの投資家の先を読む思考法」 渡部清二 紙の効用 SB新書 \990

 up 2024 01 07 (Sun)
 
 昨日 up した「風に訊け」開高健 のなかで、ある本の価値はその中に「鮮烈な一言半句」があればいい、 と言っていた。
 この本、「プロの投資家の先を読む思考法」は、株式投資の実践本なので、この中に「定価をうわまわる実践的ノウハウ」があればいい。
 すなわち、定価 990 円なので、990 円以上儲かればいい。だがこの本は、具体的で実践可能な方法を提案している。予感だが、十倍の 九百円、 百倍の 九千円はおろか、千倍の九万円、一万倍の九十万円以上儲かるにちがいない。
 もちろん、本の読み手に、著者の助言(仮説)を消化するちからがあってのはなしだが。
 
 渡部さんは、1990年に野村証券時代に入社、個人投資家、機関投資家の株式コンサルタント。 その間、「会社四季報」読者であり、初刊から最近版まで26年間、104冊を最初の1ページから 残らずすべてを読破している。2013年に退社、2016に「複眼経済塾」設立。
 
 この本の中で主張する点は3つ。
① 「紙」の日経新聞+その他1紙(たとえば、東京新聞)を読み続けること。「電子版」はダメ。 
② 「指標ノート」をつけること。 
③ 「紙」の「会社四季報」を読むこと。「電子版」はダメ。
 
【日経新聞】 
 一覧性があるので、紙の新聞。切り抜き。一日3記事に絞り込む。
 見出しでは、変化を表す漢字に注目。
 「年」・「ぶり」・「初」・「最」・「新」・「発」・「転」・「改」・「脱」
 
【指標ノート】 
 一日一行の手書き。
 11項目。N225、出来高、TOPIC、マザーズ指数、10年国債金利、ダウ、ナスダック、 S&P, 米国10年国債金利、為替、WTI, 「コメント・・気になったこと」
 
【会社四季報】 
 チェックしたい4項目:①自己資本比率、②営業キャシュフロー、③売上高、④営業利益率
 
【市場先読み技術を最大化する】 
 世界の経済規模、日本の経済規模と変化の把握。
 産業構造の仕組みと変化。
 長期投資。
 大底狙い ×、順張り ◎
 4つの景気サイクル(略)。
 投資に悲観論は一切不要。
 
 完
 
(感想・コメント)
・ 新聞の「見出しの読み方」は参考になった。 
・ わたしは、新聞の切り抜きはしている。3年以上は破棄。大きな書庫が欲しいが、貧しくて買えない。 
・ 「指標ノート」の数字はパソコンに入れている。 
 渡部さんは、一日一行、一か月分の指標をノートの見開き(左右2ページ)に(手書き)書きなさい と言っている。一覧性重視。 早速、作ろう。
・ 「四季報」は紙ではなく、ネット上の電子版。情報が多すぎる。3年以上たつと破棄。 
 
 
◇◇◇・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 
 
 最近読んだ、あるいは、昔読んだお気に入りの幾冊かの本たち。
【あ】 「あらし」シェークスピア、「阿頼耶識」、「アルゴリズム辞典(C言語編)」 「アルゴリズムとデータ構造(JAVA編)」、
【い】「1Q84」村上春樹、「一九八四」ジョージ・オーウェル、「茨木のり子詩集」茨木のり子、 「意識は傍観者である」D・イーグルマン、
【う】「海辺のカフカ」 村上春樹、「宇宙からの帰還」 立花隆、「『歌』の精神史」 山折哲雄、
【え】「HTMLタグ辞典」、
【お】「老いる意味 うつ、勇気、夢」  森村誠一、「オーパ!オーパ!」開高隆、
【か】「Google Keepの基本」、神谷美恵子、「神谷美恵子日記」神谷美恵子、「輝ける闇」開高健、「会社四季報」、「会社四季報プロが選ぶ500銘柄、」 「考えない練習」 小池龍之介 X 池谷裕二、「風に訊け」開高健
【き】「危機からの脱出」塩谷七生、「嫌われる勇気」アドラー、「吉里吉里人」井上ひさし、 「今日から使える統計解析」大村平、
【く】「グレート・ギャツビー」F・S・フィッツジェラルド、「クリスマス・キャロル」チャールズ・ディケンズ、「クリパル・ヨガ」スワミ・クリパル、
【け】「賢者の贈り物」O・ヘンリー、[現役87歳 トレーダー]  藤本茂、「遣灯使」多和田葉子、
【こ】「心の旅」 「言葉を育てる」米原万理、「幸福論」アラン、「こころの旅」神谷恵美子、
【さ】「作文教室」井上しさし、
【し】 「死という最後の未来」石原慎太郎、曽野綾子「小学生がたった一日で19かける19までかんぺきに暗算ができる本」 小杉拓也、 「自分でできるスポーツマッサージ入門」、 「小説読本」丸谷才一、「小説作法」 スティヴン・キング、 「自分でできる筋膜リリース パーフェクトガイド」、
【す】「スマホ入門」、「スタンフォードの自分を変える教室」「スタンフォードの心理学講義」 「スタンフォードのストレスを力に変える教科書」 ケリー・マクゴニガル、  「スヌーピー」C.シュルツ、谷川俊太郎、 [常識]の研究 山本七平、 「創造的思考について」外山滋比古、
【せ】「青春の詩」 サミュエル・ウルマン、「世界中が夕焼け 穂村弘の短歌の秘密」穂村弘、山田航共著、「世界の終わりとワンダーランド」村上春樹、「禅マインド ビギナーズ・マインド」鈴木俊隆(としたか)、
【そ】「その日をつかめ」ソール・ベロー、「相場の論点」広木隆、
【た】「単純な脳」池谷裕二、「歎異抄」蓮如、五木寛之、「太極拳24」「太極拳48」、
【ち】
【つ】「月と6「ペンス」 モーム、「詰将棋集」高橋道夫9段、羽生善治9段
【て】「適応的市場仮説」アンドリュー・W/ロー、 
【と】「ドーナツを穴だけ残して食べる」、「遠野物語」柳田国男、 「遠い山なみの光」カズオ・イシグロ、「都市間通信」O・ヘンリー、 「独習JAVA」、
【な】「脳と心の仕組み」池谷裕二、「七つの習慣」S・コヴィー 「何がめでたい、90歳」佐藤愛子、「夏の夢」開高健、「中村天風」、
【に】「人間にとって成熟とはなにか」曽野綾子、【人間の未来 vs AIの未来】羽生善治・中山信弥、
【ね】「ねじまき鳥クロニエル」村上春樹、
【の】「ノルウェイの森」村上春樹、「脳と心のしくみ」 池谷裕二、「動物農場」ジョージ・オーウェル、
【は】「走ることについて語るときに僕の語ること」村上春樹、「はじめての八十歳」山藤章二、「ハムレット」シェークスピア、 「八十八歳を生きる― ヨーガとともに」佐保田鶴吉、「白鯨」H・メルビル、「腹だけ痩せる技術」植村美穂、
【ひ】「ひざ痛がよくなる一分間ほぐし」古賀秀之、「日の名残り」カズオ・イシグロ、「137億年の物語」クリストファー・ロイド
【ふ】「プロの投資家の先を読む思考法」 渡部清二、「文体を夢見る」丸谷才一、「不実な美女か貞淑な醜女(ぶす)か」米原万理、「ブッダの瞑想法」地橋秀雄。  「藤井聡太論」谷川浩二、
【ほ】「骨だけの文章」倉橋由美子、
【ま】 「Murphy's Law マーフィの法則」、「真夜中の太陽は輝き続ける」米原万里、「末那識」、「街とその不確かな壁」村上春樹、 「真夏の夜の夢」シェークスピア、「まいにちが祭り」小林ハル、 「まいにち中国語」、「まいにちフランス語」、「まんがで分かる中村天風の教え」鈴木彩、
【み】
【も】「求めない」加島祥造、
【や】「藪の中」 芥川龍之介、
【よ】「予想通り不合理―行動経済学」ダン・アリエリー、「ヨガ入門 各種」、
【ら】 
【わ】 「私の文章修行」 週刊朝日編、「私だけの宗教」玄侑宗久、「Windows10 改定」「Windows11 入門」