お気に召すまま 08 あなたに家をついてもらいます 訳 福田恒存 新潮文庫 2017 12 07 (Thu)
シーリアとロザランドの会話。
シーリアはいう: もしお父様がなくなったら、あなたに家をついてもらいます。
| CELIA: Herein I see thou lovest me not with the full weight that I love thee. If my uncle, thy banished father, had banished thy uncle, the duke my father, so thou hadst been still with me, I could have taught my love to take thy father for mine: so wouldst thou, if the truth of thy love to me were so righteously tempered as mine is to thee. | シーリア: それで解った、あなたは私があなたを愛しているほど、心から私を愛してくれないのね、もし私の叔父様に追放された あなたのお父様が、あなたの叔父の侯爵の、私のお父様を追放なさったとしても、あなたがいつまでも一緒にいてくださる のなら、わたしはあなたのお父様を自分の父と思って愛するように心がけるでしょう、だから、あなただって、もし私を愛する心がと 同じくらい真実のものならば、やはりそうしなくてはならない筈だわ。 | |
| ROSALIND: Well, I will forget the condition of my estate, to rejoice in yours. | ロザリンド: そうね、では今の我が身のことは忘れて、あなたの身になって楽しむことにしましょう。 | |
| CELIA: You know my father hath no child but I, nor none is like to have: and, truly, when he dies, thou shalt be his heir, for what he hath taken away from thy father perforce, I will render thee again in affection; by mine honour, I will; and when I break that oath, let me turn monster: therefore, my sweet Rose, my dear Rose, be merry. | シーリア: お父様の子供は私一人だけ、これから先もないでしょう、だから、誓っていうけど、もしお父様がなくなったら、あなたに 家をついてもらいます。お父様があまたのお父様から力ずくで奪ったものを私は愛情をこめてあなたにお返しするつもり・・ 私の名誉にかけてお約束します、この誓いを破るような私なら、いっそ化け物になってしまうがいい、だから、ね、私の やさしい薔薇の精、大好きな私の薔薇、そうか陽気になって頂戴。 | |
| ROSALIND: From henceforth I will, coz, and devise sports. Let me see; what think you of falling in love? | ロザリンド: では、これからは陽気にしましょう、そう、なにか楽しい遊びを考え出すとして・・そうね、 ・・・恋はどうかしら? | |
| CELIA: Marry, I prithee, do, to make sport withal: but love no man in good earnest; nor no further in sport neither than with safety of a pure blush thou mayst in honour come off again. 27 | シーリア: 結構だわ、どうぞ、恋も遊びなら。でも、心底から恋をしてはダメ、遊びにしても、赤い顔などせずに、 あくまでも清廉潔白のまま、いつでも後へ引ける様に、ほどほどのものでなくては。 | |
| ROSALIND: What shall be our sport, then? | ロザリンド: それでは何をして遊べばいいのかしら? |
tempered = 調整、加減、抑制する。
Marry 結構だわ、