年休の後始末
葉村なら絶対行く、葉村なら・・・ と自分を鼓舞して行くのもまんざら悪くないもの。
スーツを着たときも、お腹周りがぐんと緩んでいて、思わず頬も緩んでしまう。
現金なものだなあ、と自分に呆れつつも、タイピンとお気に入りのネクタイを選ぶ。
38度出てましたが、無かったことにして、職場に突撃してまいりました。
職場につくと、皆さん暖かい笑顔で迎えてくださり、思わずじわりと来るものがありました。
ぺーぺーの私でもちゃんと歯車のひとつとしてかみ合っていたのだー、そう思いデスクに就くと、
目の前には未処理の書類の山・・・
じわりと来たのは目だけではありませんでした。
養生のために休暇を取るも、結果的には自分の首を絞める始末に。
社会に出て休むということは、こういうことなのだな、としみじみ思うのでした。
代打のいない独りきりの職場に勤める全ての人を尊敬します。
朦朧とする意識の中、なんとか研修の施設にたどり着くことができました。
土俵際のやりとりには自信のあるタイプで、体の無理も何とかなると思っていたのですが、
これが今日ばかりは大敗大敗。
ケロロン、ケロロン、とお前はカエルか!とツッコミをいれたくなるくらい・・・
いや、むしろカエルになって胃袋の中身を全て洗いたいくらいに酷い気分。
そして食べたものといえば
ひからびちゃって涙も出ない。
リポDをおかずにヴァームを食べながら、優雅に伊右衛門をすすって、
食後の薬を嘗めながら、デザートの推理小説を読む。
なんだかだんだんと調子が出てくるものだから不思議ですよね。
ダメなときこそ好きなことをする、これって本当に薬になるんですね。
なんとか倒れずに研修を終えることができました。
責任の大きな仕事を目の前にいくつも控え、冷や汗ダラダラ。
あれだけ冷や汗かけば、熱も冷える。
あっという間に本調子に戻ったような感じです;
読みかけの推理小説、『閉ざされた夏』、これも若竹七海さんの作品で、
副会長Bのブログで良い感想があがっております。
江戸川乱歩賞関連であるため、非常に期待を持って読んでおりますが、これが中々読ませる。
葉村シリーズや葉崎シリーズとは異なる読み心地に、思わず引き込まれてしまいました。