ネトミス合宿 ~そろそろ帰ろうかい~
二泊三日の金沢合宿も最終日、僕らはやっぱり変わらない。
朝起きない人
素っ頓狂なことばかり言う人
冷静にそれを見つめる人
健康ぶりを発揮する人
顔の見えないネットは恐ろしい、そんな言葉もウソのように、
顔が見えても全く変わらない人たちがそこにいた。
さて、金沢旅行も最終日、会員さんの一人が都合により早朝に宿を出ることに。
満面の笑みで送りだしてあげよう、そう決めたわけです。
一番不安に思っていた、例の起きない人が起きるかどうか、でしたが、
恐る恐る声をかけてみると、気持ち悪いほどかわいく起きた!
なんて素直なんだと涙が出るほど嬉しかったわけです。
そんな感動話もありつつ、会員さんの一人を送り出し、再び床に就くことに。
しかし、これがいけなかった・・・
朝九時、例のごとく遅い朝食の時間となったわけですが、
起きない人が起きない!
さきほどの素直さとはもはや別人・・・
ゴジラVSビオランテのような壮絶な闘いを繰り広げた末、
心身ともにズタボロになりながらも、ゴジラことPが勝ちました。
一度は諦めましたとも・・・
そんなこんなで色々ありましたが、三日目はお土産を買うことに!
買ったお土産は柚餅子! 柚子の中をくりぬいてゆべしを云々したもの!
これをスライスして食べるとおいしかった!
仕事場の同僚用のお菓子を買ったり、のんびりお茶を飲んだり、
挙句の果てには、お別れの電車内だというのに、眠りこける会長・副会長。
最後の最後までどうしようもない僕らですみません;
会員さんたちと別れた僕らは、富山に寄り道することにしました。
富山といえばお鮨! これを食べずに帰ることができるものか!
色々観光しながらお鮨を食べようという計画を立てました。
まずは富山城をめざそう!と思い立ち、進むこと10分。
ちらりと横に目をやれば、そこには川と舟。
船頭さんに手招きされて乗らない法はないだろう、とばかりに乗り込んでしまいました。
いやあ、突発的ですね。 几帳面な人がいたらぶっ飛ばされていたかも;
松川を舟でゆったりのんびり移動しました。
一緒に乗っていた副会長がどう思ったかは知らないですが、会長はとても楽しんでおりました。
川の両側に植わっている木は桜。 桜の季節にはとんでもないことになってるんでしょうね!
途中、写真右のようにサギがいたりと、不思議なおもしろさがありました。
獲物を狙っているのか、変なかっこうで一時停止状態・・・
サギの世界も色々あるんだな、と思いました。
そんな寄り道をしつつ、富山城に到着。
富山城に入る正規ルートから行ったつもりなのですが・・・
小さな羽虫がいっぱい!
景色が霞むほど(いいすぎ?)たくさんの羽虫がわんわん飛んでおり、
もはや突入不可能状態。 何かが異常繁殖してる!
半ば追い立てられるかのように僕らは逃げ去ったのでありました。
一時は富山城に入ることは不可能かとも思われたわけですが、
そこは富山城、ちゃんと抜け道を用意していてくれました。
お堀沿いの工事中通路を抜け、無事入城することができました。
お城の中は博物館のよう。 様々な資料がライトアップされ、こじゃれた雰囲気。
おもしろかったのは手紙関係。
「この人、他の人より字下手くない?」
と副会長の暴言に加え、
「まさか四百年後の人に、そんなこと言われるなんて思わないよね」
とかそのような会話が繰り広げられるのでした。
2400年の人にそんなこと言われている情景を思い浮かべるとぞっとしてしまう;
心ひそかに字の練習しておこうかなとか・・・
城も現代になればこういう建築になるのかー、などとひとしきり感心したところ、
お腹の虫がぐーと鳴く。
阿吽の呼吸で食事場探しとなりました。
金沢では食事を取るところを探すのに苦労したわけですが、
富山でもやはり苦労するのでありました。
富山に来たならば鮨が食べたい! ます鮨?それも名物だけどもらった!
岩ガキ食べたい、白エビ食べたい! そんな気持ちで探すこと三十分。
板さんが一人できりもりするカウンター席のみのお店を発見!
丸坊主の若々しい板さんが、爽やかな笑顔で迎え入れてくれました。
まずはビールを注文し、白エビと岩ガキの御造里を!
これがおいしいのなんのってありゃしない!
白エビのほんのりとした甘さ! 甘エビのまつわりつく毒々しい甘さとは格が違う!
見た目の美しさも相まっておいしさ二倍三倍!
副会長には黙っていたけど、いっぱい食べてしまいました。
岩ガキもこれまたとろけるような!
生ガキは一度しか食べたことがありませんが、岩ガキもおいしい!
また食べたい。 オイスターバーに行きたくなりました! シャブリと生牡蠣・・・
その他、富山で取れる季節の鮨を握ってもらい、お腹一杯。
ノドグロのお鮨もおいしかった!
膨れた腹をぽんぽんたたきつつ、僕らは帰りの電車に乗ることに。
あいにく指定席が取れなかったため、富山―越後湯沢はたいへんなことに。
カートのおばさんや車掌さんと猛烈なバトルを繰り広げながら、何とか座れることに・・・
反面越後湯沢から東京はらくらく。 なんてったってグリーン車ですから!
世の中にはかけても良いお金がある、そんな言葉が頭をよぎりました。
旅をするならオールグリーン車だー。
副会長と新幹線の中でどんなことを話したかというと、
ほとんど会話はしないのでありました。
例のごとく二人ともぼーっとしていることが多いので、
気を使わなくて良い感じが良いです。
普通でしたらそんなことは許されないのかもしれませんが、
副会長はそれを許してくれるので、一緒にいて気安い感じが嬉しいです。
法月さんの 『雪密室』 を一心不乱に読みふける副会長を横目に、
僕は僕で空想の世界に入り浸っていられるのでした。
途中、「読者への挑戦状」があったと見せてくれたり、
なんだか色々あわただしくページをめくる音が聞こえましたが、
推理のほうはどうだったのだろう?
ミステリ研究会らしいことを何一つすることなく、おもいっきり遊びに行った僕らでした。
合宿っぽいことができて楽しかったです!
はて、何か忘れているような・・・
そうだ会誌作り直さなきゃ・・・
てんやわんやの僕らの活動、これからが始まりなのでした。
追記:
この後、会長Pは原因不明の腹痛と発熱に襲われることに・・・
まさか牡蠣!?と思ったものの、ただの胃腸炎でした;