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ガソリン税はどこへ消えた？道路ボロボロの原因は「目的税」の闇！？
車社会を支える重要なインフラである道路。しかし近年、目立つのがその老朽化と劣化です。
ガタガタな路面やひび割れ、放置されたトンネルなど、安全運転を脅かす問題が全国各地で深刻化しています。
実は、この道路問題の背景には、本来「道路整備」のために使われるはずだった税金が、いつの間にか「一般財源」として使われてしまっているという闇が潜んでいるのです。
消える道路整備費
かつて、自動車税や重量税、ガソリン税（軽油引き取り税も同様）は、道路整備のための「目的税」として設けられました。
しかし、財政難を理由に、これらの税金はいつしか「一般財源」へと組み込まれてしまいました。
一般財源とは、国や地方自治体が自由に使えるお金です。
つまり、道路以外にも教育や福祉、社会保障など、様々な分野に使われてしまうのです。
ある道路補修関連の社団法人の調査によると、道路に関する建設および維持の経費（公共投資）は平成7年をピークに年々減少傾向にあります。
道路整備費の減少は、深刻な老朽化を招き、安全性の低下や通行の妨げ、さらには経済活動への悪影響など、様々な問題を引き起こしています。
ボロボロ道路と高額な税金
道路整備費が減少している一方で、自動車ユーザーから徴収される税金は依然として高額です。
例えば、自動車重量税は車体の重量によって課税され、高性能な車ほど高額になります。
つまり、道路を多く利用する人ほど、道路整備に使われない税金を負担しているという矛盾が生じています。
真の解決策は？
道路問題を解決するためには、本来の目的である「道路整備」に税金が使われる仕組みを取り戻すことが重要です。
具体的には、自動車税や重量税、ガソリン税（軽油引き取り税も同様）を再び「目的税」として道路整備に充てる必要があります。
もちろん、財政状況との兼ね合いも考慮する必要がありますが、道路は社会全体のインフラであり、将来世代への責任も考えて、持続可能な財源確保が求められます。
安全で快適な道路環境のために
道路問題は、単なるインフラの問題ではありません。
安全運転の確保、経済活動の活性化、そして快適な社会の実現など、様々な側面に関わる重要な課題です。
未来世代に安全で快適な道路環境を残すために、今こそ「目的税」の復活を含めた抜本的な対策が必要となります。
私たち一人ひとりが声を上げ、政治や行政に働きかけることが、道路問題解決の第一歩となるでしょう。
