1月23日(月)にシドニーへ帰国してきました。
友達も日本にちょうど入れ替わりで帰っているし、誰かと会うわけでもなく自宅で旅の疲れを癒そうと、のんびり生活してました・・・。あの日までは・・・。
1月24日(火)相方さんが仕事から帰ってきました。とりあえず夕食の準備は済んでいたし、帰ってきてすぐビールをグビっと飲むいつもの光景から少したった後。
突然、真剣な顔でThere're good news and bad news which one you want to know first??って聞かれ。良いニュースと悪いニュースのどっちが知りたいって言われても・・・とりあえず、悪い方から聞いてみるけど。と思って悪いニュースを選びました。
彼は、「そうか・・・」と言いながら意を決したような表情を見せ。
相方:「実は会社から3週間仕事を休めっていう辞令が降りたんだ。有給扱いにはなるんだけどね・・・」
私:「何の目的で?」
相方:「実は・・・・。・・・・。」
私:「何なの?(怒)この期に及んで言えない事なんてあんの?」
相方:「多分、僕は、アルコール依存症なんだ・・・。。。」
私:「えっ??私より飲めないじゃん。何それ??」
相方:「僕が毎日家に帰ってきてすぐに冷蔵庫を開けてビールをがぶ飲みしてるのしってるよね??それだよ・・・。」
私:「でも、それってただの習慣なんじゃないの??」
相方:「お酒を飲みたくて飲んでるんじゃないんだ・・・身体が欲してて飲まずにはいられないんだ。。。。」
私:「マジか・・・。でも、治らないよね?アルコール依存症って?」
相方:「うん・・・治るというよりは飲まないって選択が出来るように更生したい。」
私:「うーん。アル中って事は多分一生飲めないよね。飲むとか飲まないの選択肢ってもてないと思うんだけど・・・ちなみにさ、なんで今夜カミングアウトするつもりでいるのに、既に飲んでるわけ??意味わからん。。。」
相方:「いや、今夜が最後だから・・・明日GP(一般医)に行ってサーティフィケイトもらいに行かなきゃ行けないから。。。一緒に来てくれる??」
私:「そりゃー。一緒に行くけどさ。どーゆう方向性で治療するの??」
相方:「スペシャリストに行く前にGPに診せないとどーにもならないから、とりあえずそこに行ってから計画は立てようと思う・・・。」
私:「なんで、今まで何もしなかったの??自分がアルコール依存症って気づいたのはいつだったの???」
相方:「くぅが日本に帰国している時に気づいた。」
私:「毎日の飲酒量って、大瓶のビール多くて3本くらいだよね??」
相方:「うん・・・。」
私:「本当にそれしか飲んでないの??他には??
相方:「ビールだけだよ。。。」
私:「ふーーーん。そんだけでアル中ねぇ。」
相方:「くぅの為に治そうって決めたんだよ??君がいなかったら、治す気なんてなかったけど・・・。」
私:「はっ??自分の身体でしょ?私うんぬんじゃなくて、自分の人生の為にちゃんと健康管理くらいしなよね。私を理由にするのは辞めて。それって自分のためでしょ。それに私の為にって、私の為にっていうなら会社に言われる前にホリデーでも取って治療しにいけばよかったじゃん。電話だってできたのに、それを私が日本にいる間になぜ言わなかったの??」
相方:「・・・・。」
私:「今更何を言っても状況は変わらないから、明日とりあえずGPに診せに行ってそれからこれからの計画を立てるしかないね。」
1月25日(水)今日から彼は仕事に行かない。朝起きて二人でGPへ。
インド系のおじーちゃんで、彼はそのクリニックに常勤していないのでファミリードクターにはなってあげられない。って言われてた。アルコール依存の場合ちゃんとバックアップしてくれるお医者さんを見つけて、カウンセリングだったり薬の処方をしてもらったりするらしい。でも、このじーちゃん先生、なーんの情報もくれず、とりあえず仕事を休むための診断書だけをくれた。
その夜、昼食を食べたのが遅かったせいで二人ともあまりお腹が空いておらず。軽いスナックだけ食べて終わりにしようとしていた。
GPがあまりにhopelessだったので、とりあえず彼の母親の知り合いにアルコール依存などの専門医がいるから27日以降に彼に会いに行ってみようと話をした。そして、この日を境にしてお酒を飲まないように彼をストップするようになった。
ビールが飲めないのが辛いんだろうな。と思いつつ。ほとんど何の知識も無い私は、彼の目の前でワインを飲みながらスナックを頬張っていた。もともとワイン党では無い彼。お酒を飲んじゃダメ!って私に言われたら逆らうわけにはいかないから、とりあえず我慢。我慢。我慢。でも、そのうち、
相方:「ワインなら大丈夫!ビールじゃないし!!」
と、言いながら私のワインを口にしようとする・・・。
私:「アルコール依存なのに、ワインだからとかビールだからとか関係ないし。アルコールを断たなきゃいけないの!!馬鹿じゃないの??」
相方:「・・・そっか・・・。」
そして、その晩彼は一滴もお酒を口にしないまま眠りについた。飲みたそうではあったけれど我慢してた。その夜までは何とも無かった・・・
1月26日(木) オーストラリアディ(オーストラリアの建国記念日)。
朝10時過ぎに目を覚ますと、ベットに相方の姿はなく。いつもの事だろうと思ってベットから這い出した私。
廊下を通ってキッチンに差し掛かった辺りで、ちょっと異変に気づいた。
私:「おはよう。体調はどう??」
相方:「ぉ・・は・・よぅ・・・・」
震えてる・・・それも、寒さとかで震えている感じじゃない。身体の部分という部分が結構な触れ幅で震えてる。手も足も、身体全体も・・・。
私:「あらら。。。それいつから始まったの??」
相方:「目がさ・・め・・て・・・・・から。あまり・・眠れ・・なかったけど。」
相方は基本睡眠時間が短く、熟睡できないことも多いのであまり驚くことじゃなかったので、ふーん。と受け流し、今日の予定を考える。なぜならスペシャリストに診せに行きたいけど、休日だからお休みだった。
でも、そんなに震えているのにどこか人目につくところに行くわけにも行かないし朝御飯を食べたら、とりあえずDVDでも借りに行って家でゆっくり過ごそうって話になった・・・。
朝食の冷やしうどんを作ってみたものの、一口食べて吐きそうになる始末。身体が受け付けないんだね・・・って思い、私一人で食事を済ませて。
DVD借りに行こう。って2人で出かけたけれど。家の横の坂道を上がり切ったところで顔色が恐ろしく悪くなって、大量に汗をかきだした事に気がついた。このままあと15分も歩けないだろうな。と思った私は。
私:「家に帰りなよ。私が適当に借りてきてあげるから。ソファーに座って少し休養してれば良くなるんじゃない??震えは止まらないにしても、行かないほうがいいと思うよ?」
相方:「そう思う?さっきからしんどいのはしんどいんだけどね。」
私:「家に帰りなさい。欲しいものはある?」
相方:「エナジードリンク。。。。」
私:「分かった。借りて帰ってくるのに30分くらいだから、家で待っていて。」
そして、DVDショップにレンタルDVDを借りに行って彼が欲しいと言ったエナジードリンクとスナックを片手に家に帰った。
帰ってきて早々、DVDをみる?と聞いたら、観る。というので選ばせてみる。
シティーハンターっていう、ちょっとコメディタッチのアクションムービーを選んだ相方。
DVDつけて15分くらいで事件は起こった・・・
突然、相方が奇声を上げた・・・
「ぎゃぁぁぁぁっぁぁぁっぁぁっぁぁっぁぁっぁぁ!!!!!!!!」
ソファーに座っていた私は、え?何事??ってびっくり。
そのまま、相方の顔色は黄色、緑、真っ青とどんどん色を変え泡を吹いて意識不明になった。同時に全身が痙攣を起こしガタガタと音を立てて震える。白目向いてて完全にいっちゃってる。
おまけに、発作の最中に舌を切り落とすほど噛んでしまったらしく、吐血・・・。あーあ。血まで吐いてる。。。
えーーーーー!!!おいおい!!!どーーーーした!!!何々???何が起こってるの???パニックな私。
でも、この世の物とは思えないその恐ろしいシーンはまるでエクソシスト状態。その後私のトラウマの原因になるんだけどね。
意識が戻らず、とにかく息をさせなきゃって意識レベルを確認する。でも痛みにも飯能がなくて・・・やべぇ。って思った私は思いっきり彼の胸を叩いてみた。強度の刺激にも反応しなかったらかなりまずい。
瞳がやっと目に戻ってきたと思った瞬間。多分発作が起きて3~5分くらい。
彼の意識が戻ってきた。
意識が戻った瞬間。私の姿を見てものすごい怯えて、ガタガタと震えている。
私:「私が誰だかわかる??」
彼:「・・・・。」⇒舌噛んでてしゃべれないでも、首を横に振ってNOと伝える。
めちゃくちゃ怯えてる相方を見て・・・。おい。私が分からなくて他に誰がわかるんだよ。って突っ込みたくなったけど、恐怖心がなくなるまで声をかけないとダメだ。と思い話しかける。
私:「くぅだよ??貴方の相方。分かる??」
そんな状態でも、多分ショック状態だから、眠ろうとするの。
私:「眠っちゃだめ!!私と一緒におきてて!!ダメ!!!」
相方:「・・・・・」
なぜか携帯が利用不可だったので、お隣さんに頼んで救急車を呼んでもらう。
そのうち、私が誰だかわかった様で。
私:「ねぇ、私のこと分かる?」
相方:「ぅ・・ん」
私:「そっか、私の事が分かったって事は、私の言うこと聞けるよね??」
相方:「・・・・」⇒首を縦にふりYES。
私:「とりあえずね、どういう状態かは分からないけど、何かのショック状態にあるんだと思うの。救急車を呼んでいるからこのまま病院に行くね。私も一緒だから心配しないで。私の事は信じられるよね??」
相方「・・・・」⇒首を縦にふりYES。
その後、救急隊員が到着し病院へ急行。
症状や経過を聞かれ、どういう状態だったかをとりあえず説明した。彼の母親にも電話で伝え、とりあえず事なきを得た。。。
そこから5日間入院生活を余儀なくされた相方。舌のせいでほとんど会話もままならず、しかもバリウムという薬を投与されて痙攣発作が起こらないようにしてあったからちょっとボケボケ。おまけに禁断症状が出ていて、、、
私の方はというと、救急病院から9時過ぎにたたき出され。家にタクシーで帰ったけれど。現場の部屋に帰ってきてもショック状態が抜けず恐くて一睡もできなかった。
日本の実家に国際電話をかけて、朝の光がさしてくるまでずっと話をして過ごした。
日本の家族は心配し、すぐに日本に帰ってきなさいと言ったけれど、今のこの状態を放置して日本に帰国することはさすがに出来なかった・・・。