更新研修は無事に終わった。
その中であった収穫は、学生時代の同期に遭遇したことだった。
偶然ににも同じ年にケアマネジャーを取得。同時期に同じ更新研修を受けていた。
そんな同期の彼は目下、転職活動中とのこと。
「うちで働いてみない?」
「もちろん、喜んで!!」
二つ返事で決まった。
初の従業員となった。学生自体の同期は勝手知ったる仲間。
言いたいことも言い合えるだろう。安心して仕事を任せられる。
・・・と考えていたのは大きな間違いだった。
私は彼の人間性を大きく見誤っていることにその時には全く気づけなかった。
そして、従業員の雇用を甘く考え、何も考えずに決めてしまっていた。
毎日のように遅刻をする。任せるご利用者には、「自分には合わない。」等など屁理屈としか思えない理由で仕事を放棄する。
そんな日々に私は我慢できず、つい感情的に怒鳴り散らしてしまった。
「お前やる気はあるの?遅刻ばかりで真面目に働く気はないの?」
自身の未熟さが本当に恥ずかしい。
遅刻したことは確かに問題だ。しかし、遅刻すること自体が問題であり、彼の人間性についてはまた別の問題。
と、今では冷静に思うことができる。遅刻した事実を責めるのではなく、どうしたら遅刻せず出勤できるのかを考えることができる。
しかし、当時の私はとにかく未熟であった。何も考えず、ただ感情的にマウントを取ることに必死だった。
そこからはただの感情のぶつかり合い。何も解決することはなく、彼は入職後2か月も経たないうちに退職となった。
今も時折思い出す。彼には本当に悪いことをしてしまった。
そして私はまた一人ケアマネに戻るのだった。
つづく

