一流のプロ野球選手も陥ったサイン恐怖症 | ベースボールバイブル
こんにちは。
ベースボールバイブルの東です。


先週の金曜日にサインを覚えることの重要性をお話ししたんですが…


タイムリーな記事が見つかりました。
↓↓↓
入団1年目、「プロとは何か」を知ったあの一言(日本経済新聞)

1992年、オリックスに入団した私は1年目から1軍の試合に出られたのですが、遠征先の北九州市民球場でミスを犯してしまいました。

一塁走者のときに、ヒット・エンド・ランのサインを見逃したのです。打者は今年から1軍の監督に就任された福良淳一さんでした。福良さんは慣れたもので、きっちり三遊間にゴロを転がします。遊撃手がやっと捕球できた打球でしたから、一塁に送球しても間に合いませんし、私がちゃんとスタートを切っていたなら、二塁もセーフとなり、内野安打になったはずでした。

しかし、打ってから走った私は二塁封殺。スコアシートの記録は「福良・遊ゴロ」となってしまったのです。

アウトになった私を呼び止めたのはプロ14年目の大ベテランになっておられた松永浩美さんでした。胸ぐらをつかまれ、ベンチの後ろに引っ張っていかれました。自分でも血の気が引いていくのがわかりました。

「おまえ、今のミスがどういう意味を持っているか、わかっとんのか」と松永さん。

「福良は3割打つバッターやけど、ヒット1本足りなくて3割を切ったらどうなる?それだけで何千万と年俸が違ってくるんやぞ」

松永さんがあまりに怖かったために、私はすっかりサイン恐怖症になってしまいました。サインを見逃してはなるまい、今度やったらただではすまない、と思いながら、コーチの手の動きを凝視するあまり、サインの読解がおろそかになり、なんと次の日も、バントのサインを見逃してしまったのです。このときは確か、弓岡敬二郎コーチに、こってり油を絞られた記憶があります。


僕が田口氏を素晴らしいなと思うのは、こういう失敗を包み隠さず話してくれるところです。


彼がテレビでMLBの試合の解説をしている時でも自分の様々な失敗談を紹介してくれるんですね。


で、今回はサインミスの話です。


一流のプロ野球選手になるような選手でもこういう状態に陥ってしまうということなんですよ。


だから、サインには徹底的に慣れておかないといけないんじゃないかと思います。


思い切ったプレーをさせるためにフルスイングをさせるんですよね。


でも、それはサインが出ることのないような状況だからできるだけなのかもしれません。


それじゃ困るんですよ。


だって上のカテゴリーに行ったら確実に野球は緻密になっていきます。


特にここは日本ですからね。


やることが増えるわけです。


それでもフルスイングができる選手なのか?


それでも思い切ったプレーができる選手なのか?


そう考えた時に「何もありませんからご自由にどうぞ」なんていう野球をしていたら絶対に通用しないと思ったんですね。


だから、小さいうちからサインに慣れるっていうのも大事なんじゃないかなと思います。


まあ、参考まで。


では、また。



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