ベースボールバイブルの東です。
この三連休は各プロ野球チームのファン感謝イベントが開催され、ジャイアンツのイベントでは高橋由伸選手がファンに向けて引退スピーチをされたそうです。
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【巨人】由伸、引退スピーチ全文「どんな逆境にも立ち向かい、覚悟を持ってまい進します」(スポーツ報知)
私、高橋由伸は今シーズン限りで現役を引退します。
ともに戦ってきた巨人軍の皆さま、応援してくれたファンの皆さま、支えてくれた家族、すべての方に感謝します。本当にありがとうございました。
大きな希望と不安を抱き、巨人軍に入団し、神宮での初ヒット、東京ドームでの初ホームラン、今でも昨日のことのように思い出します。
誇れることがあるとするなら、巨人軍で現役生活を全うし、完全燃焼できたことだと思います。ここ、東京ドームで温かい声援を一身に受け、プレーできたことは本当に幸せな時間でした。
プロ野球選手として野球を職業にし、来る日も来る日も野球と向き合い、戦いの場にいました。それは楽しかったことよりも、重圧を感じ、苦しかったことの方が多かったように思います。
そんな日常だからこそ、一方で、達成できたことの喜びは大きく、18年間頑張ることができました。
来季からは偉大な先輩方が務められた巨人軍の監督に就任します。
これまで以上の試練や困難が待ち受けていると思います。選手時代以上に皆さまの声援を力強く感じながら、叱咤激励を受けながら監督を務めていきたいと思います。
最後に、皆さんに誓います。
どんな逆境にも立ち向かい、覚悟を持ってまい進します。そして、野球の素晴らしさをしっかりと伝えていきます。
今日は、このような素晴らしい舞台を用意してくださった関係各位の皆さま、あらためて感謝申し上げます。
18年間、本当にありがとうございました。
ともに戦ってきた巨人軍の皆さま、応援してくれたファンの皆さま、支えてくれた家族、すべての方に感謝します。本当にありがとうございました。
大きな希望と不安を抱き、巨人軍に入団し、神宮での初ヒット、東京ドームでの初ホームラン、今でも昨日のことのように思い出します。
誇れることがあるとするなら、巨人軍で現役生活を全うし、完全燃焼できたことだと思います。ここ、東京ドームで温かい声援を一身に受け、プレーできたことは本当に幸せな時間でした。
プロ野球選手として野球を職業にし、来る日も来る日も野球と向き合い、戦いの場にいました。それは楽しかったことよりも、重圧を感じ、苦しかったことの方が多かったように思います。
そんな日常だからこそ、一方で、達成できたことの喜びは大きく、18年間頑張ることができました。
来季からは偉大な先輩方が務められた巨人軍の監督に就任します。
これまで以上の試練や困難が待ち受けていると思います。選手時代以上に皆さまの声援を力強く感じながら、叱咤激励を受けながら監督を務めていきたいと思います。
最後に、皆さんに誓います。
どんな逆境にも立ち向かい、覚悟を持ってまい進します。そして、野球の素晴らしさをしっかりと伝えていきます。
今日は、このような素晴らしい舞台を用意してくださった関係各位の皆さま、あらためて感謝申し上げます。
18年間、本当にありがとうございました。
注目してほしい言葉はココです。
プロ野球選手として野球を職業にし、来る日も来る日も野球と向き合い、戦いの場にいました。それは楽しかったことよりも、重圧を感じ、苦しかったことの方が多かったように思います。
そんな日常だからこそ、一方で、達成できたことの喜びは大きく、18年間頑張ることができました。
いい話ですよね。
そもそも、
野球の楽しさって何なのでしょうか?
野球をやっていて、どんな時に喜びを感じるのでしょうか?
僕は達成した時や乗り越えられた時だと思っています。
その時に強烈な楽しさや喜びを感じられる。
そんな風に思うわけです。
で、実は昨日・・・
僕が監督をさせていただいているチームでは野球人生を懸けた戦いがあったんです。
野球人生を懸けた戦い。
ちょっと大袈裟に聞こえるかもしれませんが、本当に野球人生を懸けた戦いだったんですよ。
僕はこの1年、監督として《選手を育成することに徹する》という指導方針を打ち出しました。
そして、その通り試合の勝敗よりも育成に徹してきたわけです。
でも、
これは指導者にとっては甘えなわけですね。
勝たなくても良い。
これほどラクなことはないんですよ。
それではダメですよね。
やっぱり監督の責任として勝負に徹する戦いもしなければいけないわけです。
それが昨日だったんですね。
ウチの地域では秋の最後の大会でグループを3つに分けたリーグ戦が行われ、その3グループの上位2チーム(計6チーム)で決勝トーナメントが行われます。そして、その決勝トーナメントで決勝まで残ると京都で最も良いグラウンドである『わかさスタジアム』で試合をする事ができるわけです。
で、
僕は監督である自分の責任として1年前から勝負に徹する大会は、この大会だけだと絞ったわけです。
そして選手にもこう伝えました。
「お前たちの目標は『わかさスタジアム』に行く事。ただ、それだけ。でももし、その目標が達成できなかったら俺とお前らは、そこで縁を切ろう。地域の大会のそんな目標すら達成できないんだとしたら、オレらは野球人としては大したことはない。そのあとは各自で好きなように野球を楽しんでくれ。ただ、お前らが本当に『わかさスタジアム』に行けたら、お前らの野球人生はオレが責任を持つ!」
と。
これで彼らにとっては『わかさスタジアム』=『甲子園』みたいなものになりました。
で、
地域の小さな大会なんですが、この地域には全京都で優勝して京都で一番になったチームや全国大会に出場した強豪チームがひしめく今年京都で最もレベルが高いと言われた地域なんです。
もうドキドキですね。
自分たちはいったいどこまで出来るんだろうか・・・
本当に『わかさスタジアム』に行けるんだろうか・・・
僕もドキドキしました。
選手もドキドキしました。
そんな地域の大会を何とか何とか勝ち上がり、昨日は準決勝。
その地域で最も強いチームとの戦いだったわけです。
なんで準決勝でこのチームと・・・
くじ運のなさに嘆きましたね^^;
決勝に行かないと『わかさスタジアム』では戦えませんから。
負けたら終わりです。
それはそれはスゴい緊張です。
緊張し過ぎて、朝、吐いてしまった選手もいるほど・・・
でも、
彼らはそのプレッシャーを乗り越えて、その試合に勝ったんですね。
彼ら自身、昨日ほど野球をやっていて良かったと感じた事はないでしょう。
昨日ほどの喜びを感じた事もないと思います。
僕自身も自分の野球人生で昨日ほど興奮した事はありませんでした。
何かを成し遂げる。
何かを乗り越える。
これこそが野球の本当の楽しさなんだろうな。
って心から感じられた一日でした。
やっぱり、
何かを成し遂げた時の達成感っていうのはスゴいものがありますね。
そういう経験をさせてくれた選手たちに心から感謝したいと思います。
ありがとう!