こんばんは。
ベースボールバイブルの東です。
今回はトレーニングについての
考え方を書いてみます。
そろそろシーズンオフに入りま
すよね?
練習の内容も、技術的な事から
体力的なものにシフトしていっ
ているチームも多いのではない
でしょうか?
そんな体力トレーニングを見て
いて、感じている事を、特別に
お教えします。
まず、何をすればいいのか?
それは、何でもいい。
瞬発力。
敏捷性。
巧緻性。
安定性。
神経系。
筋力。
持久力。他
それぞれチームや選手に課題が
あるわけですから、このトレー
ニングをしなさい、という事は
ありません。
それぞれの課題に取り組んで
もらえればいいと思います。
ところがですね。
面白い現実があるんです。
まあ、僕が間違っているのかも
しれません。
なので、反論もあるのかも知れ
ませんが、ちょっと聞いて下さい。
あるチームのトレーニングを
見ていました。
その内容から、僕は思いました。
おっ!
敏捷性を高めようとしてるな!
うん。良い練習。
と思ったわけです。
ところがです。
そのメニューを30秒ほどする。
あ~、もったいない・・・
・・・
って、いうのはですね。
敏捷性を高めたいわけですよね?
持久力を高めたいわけでは
ないはずなんです。
敏捷性を高めるのに30秒は
やりすぎだと僕は思うんです。
10秒でいい。それで十分。
その10秒を目一杯動く。
ところがですね。
ザ・野球界。
しんどい事をやらないと
トレーニングとは認めない。
30秒やると、最後はバテて
しまっています。
もったいない。
せっかく良い練習をしてるのに
高めたい能力を高められてない。
敏捷性を高めたいと思いながら、
結局は持久系のトレーニングに
なってしまっている。
まあ、野球界のトレーニングは
大抵が持久系のトレーニングに
なってしまっていますよね。
思いません?
選手がハァ~ハァ~言うてるでしょ?
だから僕の場合、
例えば瞬発力を高めたいと思った時、
僕は選手に言うんです。
今から僕が教えるトレーニングは
瞬発力を高めるためのものです。
なので、しんどくありません。
でも、
瞬間的に目一杯、体を使うように。
すると選手は、
「???」
こんな顔しますね。
しんどくないのにトレーニングと
言えるんですか?
みたいな顔。
いやいや、それがトレーニングや。
って思うんですが、ダメですね。
洗脳されてますから。
言い方悪いかな?
洗脳。
しんどい=トレーニング。
もったいない。
せっかく時間を作って
トレーニングをしてるのに。
指導者は、
ハァ~ハァ~言わせるのが
トレーニングだと信じている。
選手も、
ハァ~ハァ~言うのが、
トレーニングだと信じている。
で、結局・・・
シーズンに入って何が伸びたのか?
何も伸びてない。
背が伸びただけ(笑)
瞬発力も伸びない。
敏捷性も伸びない。
巧緻性も伸びてない。
・・・
持久力だけついた。
で、持久力?
いります?
野球で考えれば、それほど・・・
まあ、いらないとは言わん。
でも、持久力が伸びたおかげで
飛距離が伸びた!
ボールが速くなった。
なんて聞いた事はないです。
僕は。僕はですよ。
それから・・・
あ~、長くなるな。
我慢して読んで下さい。
トレーニングは反復練習だって
思ってるじゃないですか。
これは野球界だけじゃないな。
結構、そう思われてます。
ところが、そうじゃないと
言っている選手をご存知ですか?
知りません?
いるんですよ。
日本人最高のアスリート。
室伏 広治選手。
彼がテレビ番組で、こんな事を
言っていたそうです。
トレーニングっていうのは、反復すると効果があるっていう風に思うじゃないですか、現に筋肉としては反復したほうが、つくかもしれないですけど・・・
でも、運動としては、ちょっと厳しいと思うんです。
大切なので、もう一度書きます。
運動としては、ちょっと厳しい。
さらに!
反復しないようにするにはどうしたらいいか、ってことで(バーベルに付いてるハンマーを)振ったりして、毎回こう違うパターンにしてる、自分が読めないようにする、で、慣れてしまったらもうトレーニングだと僕は言わないようにしてるぐらい
大切なので、もう一度。
慣れてしまったらもうトレーニングだと僕は言わないようにしてるぐらい
慣れたら練習じゃない、出来てるんですから、練習じゃないじゃないですか、だから慣れない方がいいんですよ
この発想。
さすがアスリート。
出来るんですから。
練習じゃない。
こんな事を紹介すると、
レベルが違うとかね。
そういう事を言う人も
います。
けどね。
アスリートだったらね。
僕は、この考え方に賛成。
例えば、
室伏選手が握力を鍛える方法を
知ってます?
結構、有名ですが。
新聞紙を丸めるんですよね。
手だけで新聞紙を丸めていく。
それについて、
こう言っています。
室伏「これは、握力を鍛えるトレーニングなんですけど」
司会者「握力?」
室伏「で、普通はこういう(グーとパーを繰り返す)動きを反復するじゃないですか?」
司会者「はい、そうです」
室伏「大体、何回かやってくると慣れてきますよね」
司会者「慣れてきます」
室伏「何やってるか分かんなくなりませんか?」
司会者「あ、感覚が無くなってきます」
室伏「分かります?その感覚が無くなったらスポーツはもう終わりなんです」
司会者「(頭を抱えながら)すいません、ずっと終わりなことばっかりやってました」
(スタジオ笑)
室伏「だから、今度はね、スポーツ選手もやったほうがいいですよ、コレ(新聞紙)を丸めてくんです」
(テーブルに広げた新聞紙の真ん中を片手で掴み、丸めていく)
室伏「って、こういう感じでね(片手に収まるぐらいに丸めた新聞紙を見せる)」
司会者「(力を出した後の表情をしている室伏を見て)あ、ちょっと顔が」
室伏「これはね、大変なんですよ」
司会者「結構きつい」
これはね。
同じ動きが二度とないそうです。
こういう発想が大事ですよね。
室伏さんは特別だからとかって
言う人いますけど。
それは違う。
特別な事をしてきたから、
特別な選手になれたわけで・・・
発想が、超アスリートなんです。
これは日本人が受け継いでいく
べきところですから。
別格で済ませるのはあまりにも
もったいない。
ぜひ、受け継いでいって下さい。
そして偉大なアスリートになって
下さいね。
では、
長くなりましたが終わりです。
おつかれさまでした。