新人研修に慣れて来たみんなは我が家にいるような雰囲気に。

そしてこの時、僕の人生においてかけがえのない友人と出会うことができました。


研修の時に出会った宇田川さんとも更に親交が深まり、また何人かの友人もT社を退社した後も関係は変わることなく続きました。

今思うと、青くさいかもしれませんが青春時代の忘れられない価値ある最高の時間だった。


やはり、寝食を1週間も共にすると不思議と人は心を開き家族になったような感じがした。


そして、毎日の研修予定にも慣れて来てか、みんな行動は少しずつ鈍くなっていた。


今日は、各自が考えてきた青年の主張⁉︎大会です。

10分間、何も見ないで担当者を入れて60名ぐらいの人前で話すことは大変でした。

今で言う10分間スピーチです。


最初の1人目が担当者によって、発表されました。

3.4人とりあえず発表してくれればいいのにと、小声でみんな文句を言ってました(^^;)


担当者から今日の主旨や意義みたいなことについての話があった。


確かに、仕事に入って急にお客さんから何か言われた時、なるべく早く適切なトークが出来なけばならないことは多かった。


現実社会でも、そういうケースは様々な時に沢山あると思います。

やはり、そう考えるといい訓練だったのかもしれません。


1番目に指名された人は、はたから見ていても緊張のピークに達していることがはっきり分かった。

最初の人のテーマは、

〝学生と社会人の違い〟

についてだったと記憶しています。

少し震えていましたが、まとまったスピーチでした。

「社会に出るとどんな事にでも責任は自分が持ち、責任は全て自分について来る。

しかし、学生時代は好きな事をやりたいようにやっても、何か問題が起きれば責任は親に行ってしまう事が多い」

という内容だった。


各自のテーマは、あらゆるジャンルで良く言えばユニークで多彩な内容だった。

本当にためになった話が多かった。


その他、

・挨拶について

・宇宙人とは?

・親孝行とは?

・交通事故

・気配りとは?

・お金について等々

様々ありました。

主張というよりも、自分の思いを話すというものが少なくなかった。


みんな楽しそうに、また真剣に聞いていた。


担当者が話していた目的の主旨通り、みんなの前でグループではなく1人でテーマについて、堂々と話す訓練が出来満足していました。


僕は、いつも常に話している〝常識〟と言う事をテーマにスピーチしました。


『社会の中で生きて行く上での全ての基本は何か?

それは、「常識を守ること」です。

法律を守る、約束を守る、交通ルールを守る、挨拶をしっかりする、お礼お詫びをはっきりした態度で表す云々と、常識をみんなが守れば平和な世の中になる! 』と。


そして無事に主張大会は終了。

みんな、ホッとした顔をしていました。

また何故か達成感みたいなものを感じていたのは、僕だけではなかった。


このような経験はしたくても、今の時代なかなかチャンスは少ないので本当に貴重な時間だった。