ビンビジネスに運よく上手く渡り着いた。

《渡りに船》とはまさしくこの事。

と、気持ちよく思いたい気分だったが、小さな心に大きな悩みが。。。


ビンを集めるために地域を歩き廻るのですが、以前と違ってあることを気にしなければなりません。

それは、御用聞きとビン集めで廻っているコースがバッチリあたる場所があったのです。


そうなんです。

身体の疲れを理由に御用聞きの日数を減らしてもらった譲二が、ビン集めをしているところを酒屋のお兄さんに見られてしまったら、何を言われてしまうのか心配していたのです。

(見つかったらクビにされちゃうんだろうなぁ)

と、子どもながらに神経質になっていた。

時代を先取ったバイトをしながら、バイトの副業でした。



2,000円の収入アップの為にこの危機的状況を、どう乗り切ればいいのか分からなくなってしまった。


とにかく、お兄さんと会わないことだけを考えてビンビジネスを再開したのです。

その地域を廻っている時は、ヒヤヒヤ、ドキドキの連続でした(^^;)

ささやかな対策として、

・時間帯をずらす。

・極力新入社員に廻ってもらう。

この2点を取り入れました。


やはり、どんな時代でも人より多くお金を稼ぐことは大変です。


こういった経験は、働き始めて嫌というほどぶち当たっていた。

その度に様々な知恵が湧き、いい訓練になっていたのだった。

そして、何度も何度も体験することで、

次に何が来ようが絶対に負けてたまるか!

と、思える強い人間になれ!

と、自分自信に言い聞かせた。


今、思えば可愛い悩みでしたが、

子どもの譲二には、

人生初の《絶対絶命》

と、困惑していたのです(>_<)



〝難来たりて愚者は退き、賢者は喜ぶ〟

譲二は、この言葉をいつも胸に刻みピンチを乗り越えてきた。


そして、

目標の7,000円を達成した。


気を使ったのは御用聞きの時、いつも元気なお兄さんが何故か沈んでいたり、ちょっとムスっとしていると、譲二はハラハラ、ドキドキ(^^;)

ビン集めを再開したことに気付いて

(何か言われるのかなぁ)とか

(怒られるのかなぁ)

と、いつも思っていたのです。


しかし、お兄さんは必ずそのような状態の後、

「家はどう?」

とか

「よく働いて偉いなぁ、小学生だよな⁉︎

と、何故か意味ありげな、また優しい話をしてくるのです。


そして、2ヶ月くらい平穏な日が続き、身体も順調でした(^^)

ビン集めは、スムーズだと1時間ぐらいで終わることもあり、ゆっくり身体を休めることができました。


しかし、またテレビドラマのワンシーンのようなことが起きたのです。



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