右手の昂揚…全日本RR最終戦 | フォトグラファー瀬谷正弘のブログ

右手の昂揚…全日本RR最終戦

 身体はひとつしかないから、同時に別々のところにはいられない、これあたりまえ。だけど、そうしたいことがここしばらくの間何度も続いた。ま、狭い世界の話しだがそれも生きてる証、それだけ世の中に必要とされてる身体なんだと感謝している。
  そういえば、全日本ロードレースの最終戦鈴鹿のMFJGPが終わって時間も経つのにブログの更新もままならず、これじゃダメだと思いつつ…さらにいえば、今年の紅葉は10月半ばに那須塩原方面に行き、まだ早い紅葉の季節にキモチが萎えたっけ。11月初旬には白馬にいてその絶なタイミングの紅葉はなかなか…そしてリベンジした11月半ばの那須塩原、これまた最高の瞬間を満喫したのだった。そんなこんなの紅葉最前線の話はまた改めて近々アップ予定で写真整理中


 右手が昂揚する感覚、これは誰にでもあることかと思うが、感じ方が人それぞれなのだろう。カメラマンのボクとしては、被写体に対峙するとき、とくにレースシーンにおいてその気持ちは相当特別だ。同じ写真を撮るのでも、ほかのシーンとは比べものにならないくらい昂揚しているといってもいいだろう。ただ、いわゆる入れ込み方が違う、つまり方法論が違うだけで、レース以外の写真でももちろん手抜きは一切ないといっておこう。この感覚はうまく伝わらない可能性があるかもね。
 
 そう、その右手が昂揚する感覚というのはことばでは上手く伝えられないが、神経が集中して人差し指にいたる感覚が研ぎ澄まされるという感覚なのだ。端から見れば、カメラを振りながらただシャッターを押しているように見える行為でも、キチンと流れがあり時間軸が存在している。その流れは人差し指をシャッターに乗せ半押し状態のままフレーミングし、親指は●●ボタンを押しながらAFを動かす。そして狙ったポジションで流し撮りしながら集中している人差し指でシャッターを押す…
 
 そのとき撮れたという感覚が身体を駆け巡ればOK。そうでなければ気持ちと右手に気合いを入れ直す。その行為の連続がレース中続いているからレースが終わったときは相当疲れている。とはいっても、疲労感というのではなく達成感とか高揚感といった方がただしいだろう。
 
 たとえば、そのとき被写体になっているJSBのライダーはどうしているのだろう…彼らも右手の集中力は相当なものだろうし、カメラマンの遙か上をいっているかもしれない。いや、間違いなくコントロールという意味ではカメラマンの集中力の比ではないだろう。何故なら、大パワーのマシンを極端にいえば右手でコントロールしながらそのパワーを路面に伝えていくワケだ。アクセル回度が何度かよく分からないが、70度あるとすれば、その数度動かしただけで相当敏感に反応するエンジン回転やトルクを綺麗にリヤタイヤに伝ながら、ライバルも気にしつつ競争するんだから半端じゃないコントロールなのだと思う。よくレーシングマシンも乗りやすい、なんてこと聞くが市販車の乗りやすいとはかなり違っているはず。だからレーシングマシンなわけだからね。

 カメラマンと共通項を考えてみると、先に書いた右手全体や人差し指先端のコントロール、という意味でいえば、少しだけライダーの右手の感覚と似ているかもしれないかなと。身体全体のことも含めていくと動きがかなり違ってくるね。カメラマンはその場で流し撮りに必要な身体の回転運動を腰を中心に行っているが、ライダーはかなりの速度でマシンをバンクさせたり、伏せたりしながら動いている。静と動といったらいいだろうか、とにかく極端な違いはあってもゴールした瞬間の感覚は先にも書いたが、達成感などが体中を駆け巡る感覚は同じなのではないだろうか。そう、そんなことをライダーに聞いてみようかな。


スタートして1周目の4コーナー。慎重にコントロールしつつ
後も気にしつつレースに集中…半端じゃないねその感覚。


辰也のライディングフォームも
ドライよりアクションが少ない。あたりまえだよね。
アクセル開けてるけど右手はゆったりしてる。


巧の4コーナー立ち上がりカット。目線の鋭さがクール。


チャンプに輝いた中須賀のヘアピンでの予選走り


今年のGP2を大いに盛り上げてくれた生形の予選でのヘアピン突っ込み


雨の中最終戦で優勝した野佐根のヘアピンでの予選バックショット。
かなり倒してるね。



巧の予選ヘアピンでのカット。よく寝てるワ


スロー流し撮りは何年やってもむずかしいワザだね。


チャンピオンに輝いた徳留真紀。tadyのアドバイスはどんなことだったのだろう…

秋吉のデグナー2つ目立ち上がり。よくもまあ寝てること。
EOS1DXに500mmプラス1.4EXで700mm。
グッドな組み合わせだ。


雨のスタートシーンはGP2。3コーナーに入るところだけど
今のレインタイヤの威力はすごいね。

デグナー2つ目を立ち上がる巧。予選の走りだけど気合い充分だったね。
自然にフロントが上がっていたのが印象的。
これもEOS1DXに500mmプラス1.4EXだ。
光線、アングルタイミングなど完璧、か…


使ったカメラ
EOS1DX
使ったレンズ
EF500mmF4.0プラス1.4EX
EF70mm~200mmF2.8