プレカット工場見学 | 住まいと家事とほのぼの子育て

プレカット工場見学



先日、高槻市設計事務所協会の先生方からお誘いを受けて、プレカット工場の見学に行きました



工場見学をして、衝撃を受けた事がいくつかありました




①伏図等はプレカット工場の職員が書いている


職員の話では、
工務店や設計事務所から平面図と立面図を頂き、プレカット専用のCADで図面をおこし
プレカット用の伏図を作成して、その図面を工務店や設計事務所に確認して頂いているようだ
部材の強度などの検討は、社内基準とCADのチャック機能でするようだ



ちょっと待った!


プランニング(住宅の空間、間取りを考える)時に
伏図(木造の梁の大きさや掛け方を示してる図面)は必要だろう??


梁のスパンや柱位置、力の受け方にて、梁の大きさは変わる


構造体をイメージしながら、プランニングをするんじゃないのか?


私の考えでは、プランした人間(願わくば建築士)が伏図も書くのが当たり前!

これって、説明さえ不要なぐらい明確な事ですよね


考え方が180度違うよ・・・


建築士が伏図を書いて、その図面を基にプレカット用の図面を作成するのが 正しい流れだと思う



以前、とある事務所の方から相談を受けた事がある


設計事務所の方「プロペラさんは伏図どうしてます?」

私「書いてますよ」

設計事務所の方「どうやって?」

私「自分で考えて書きますよ、○○さんは自分で書かないんですか?」

設計事務所の方「書けないからプレカットの図面を使ってる」

私「・・・・・・・」


伏図が書けない建築士が多すぎる!


プレカットのサービスが建築士の質を低下させるのだ
(完成度の低い伏図を書いてくれるCADもあるけど、これも同様)


自分で書けるけど、面倒だからプレカットの図面を使ってる方は良いのですが
伏図を書けない人のプランニングって、どうなんだろう??


構造体の仕組みを理解しないで、プランニングしてるんだよな~


伏図を書けない人は、建売(売建)の仕事しかしていない人に多いんじゃないかな?


10年保証制度前までは、伏図無しで家が建ってましたし、
建売等では ある程度の梁高に対応するように、
階の高さに余裕を持たせて設計するので、伏図を書く必要が無かったのです


だから 家の形に関係なく全部同じ階の高さ 階段の高さ段数等も同じになるのです


大は小を兼ねる 適な考え方の設計ですね


これでは、完成度の高い設計は出来んのだよ



私も建売の下請けはしますが、この仕事は設計とは呼べないと思う
工務店にもよりますが、与えられたプランの図面を書くだけですからね


図面作成も二日あれば十分の仕事です


それでも 一応 伏図は書くよ、素人プランはバランスが悪いですから! 



一方、本設計(施主と直接契約して設計をする場合)の場合はプランニング期間を除く、
図面作成時間のみで1ヶ月程度は必要となります


これが本来の設計だと 私は思います





②プレカットで床合板の柱、間柱部分の切り込みをしている

床合板のカット機材の前で、


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社員の方「こちらの機械で、床合板に柱、間柱部分の切れ込みを入れます」


見学者「ほ~~!」





いやいや、間柱部分の切れ込みはアカンやろう



「ほ~~」なんて言うてる場合か!


最近の住宅のほとんどは、火打材(梁部分に斜めに入る部材)の代わりに床合板にて
水平合力を確保します


水平合力を負担する床合板は構造体で、間柱は主要な構造体ではない!


床合板に切れ込みを入れて床材の強度を低下させるのではなく、
強度に関係のない間柱を欠くのが正しい工事方法でしょう!



どうやらプレカット時に床合板に間柱部分の切れ込みを入れるか否か、チャック項目で選択できるようです


担当者に質問すると、構造体扱いの床合板に 切れ込みを入れる現場も多いとの事でした・・・


どうやら、プレカット業者も理解していなかったようだ・・・


この件については、

あつかましくも、社長様に御指摘させて頂きましたので、改善される事を願います


実際、床合板に切り込みを入れちゃってる現場は非常に多く、
私はこのような現場に出くわす度に、職人さんに注意し続けてきました


プレカットでカットしちゃうんだもん!
そりゃ~ あちらこちらで注意する事になる訳だ!


謎が解けて、少しだけ気持ちがスッキリしました(笑)



悲惨なのは、間柱をカットする為、プレカットから切れ込み無しで届いた床合板に
大工が「あれ?この床合板は間柱の切れ込み忘れてるやん!」
と ご親切に丸ノコで間柱部分をカットしちゃってる現場・・・


大工さんは床合板には切れ込みを入れるものだと思っていたみたい・・・
プレカットで切れ込みを入れてくれるのだから、それが正しい工事方法だと思っていたみたい・・・


丸ノコで切れ込みを入れると、刃の円さ故 コの字型の切れ込みは難しく、
コの字の縦棒部分をカットする時 必要以上に床合板を切ってしまうので、

床合成は著しく低下します


この件について、行政の検査はここまでチェックしないので、
床合板に切れ込みを入れた状態でも中間検査は『適』となり、検査済証が発行されますよ


こちらは、間柱をカットしている 正しい工事写真


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床合板に切れ込みを入れるのではなく、間柱をこのようにカットしましょうね!




③いたせり尽くせりのプレカット



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上り梁や斜め掛けの梁の加工まで、機械で出来ちゃうんですね・・・


刻まれた部材は現場で建てやすいよう、印字されて現場まで運ばれます


大工が手作業で刻んでいた時代はどこへやら・・・


プレカットで刻まれた木材を現場で組立、耐力壁を取付けて


その骨組みに既製品のサッシを取付け、断熱材等を充填し


既製品の建具を取付け 壁と天井にボードを貼付けたら


家は完成する時代なんですね



大工いらんやん!



建売住宅なら、必要な道具とヤル気と時間さえあれば建てれちゃうと思ってしまった・・・




匠の技術はどこへやら・・・



建築現場も 機械が人から仕事を奪うのだ





大工の技術が必要になる住宅の図面を書きたいな




以上、私のプレカット工場見学でした