政策の対立軸が、まったく不明確だからじゃないかな、と思う。
音喜多さんじゃないけど、なんで若い人が政治に関心を持たないか。
たとえば、少子化対策。
どの政党も、若干の濃度の差はあれ、子育て世代に手厚くバラまきましょう、でも高齢者福祉もだいじです、って路線から離れない。
これ、少子化対策のためなら、高齢者は自力でがんばってくれっていう政党と、子どもぐらい自分で稼いで産めばいいんだから高齢者にカネ回せっていう政党、そういうのがいてくれたら、若い人だって興味持てるんだよ。
あるいは、気候変動とか再エネ。
気候変動を抑え込むことは何よりだいじだから日本人がたとえ飢え果てでも二酸化炭素排出を抑えようという政党と、温暖化うんちゃらなんていうヨーロッパのエリートのみなさんの戯言になんかつきあってられるかよっていう政党にわかれていれば、若い人も老いたる人も、みんな興味を持つことができる。
それを、再エネ技術で成長を、みたいな、まともに学のある人は誰も信じていないはずのファンタジーを、すべての政党が掲げていて、それじゃ誰も政治に関心なんか持つわけないってことになる。
逆に言えば、各政党が誰を味方につけるかではなく、誰を敵に回す覚悟ができているのか、ということが明確にならないと、誰も政治になんか興味持たない。
誰も敵に回さないなんて、そんな甘えは通じない。
政治とは、戦いなんだよ。