もしも1年前に、アメリカでいちばん潰れる可能性の少ない大手金融機関はどこか、と問われていたら、かなりの確率でAIGと答えたと想います。
かなり最近まで、そう先月ぐらいまでは、シティやゴールドマンよりもさらに健全だと想っていました。
それほどの金融機関が潰れるご時世、もう何が起きても驚きません。
風説の流布にあたるといけないので固有名詞は挙げませんが、月末を越えられないかもしれない金融機関も米欧それぞれに複数あります。
日本にも・・・、おっと危ない、そんなことはしゃべりません。
それどころか、米国債の格下げが非現実的とは言い切れなくなってきました。
格下げをするのは格付機関なので、僕は格下げがあるかどうか予想することしかできません。
予想として語るなら、「可能性は極めて低いけど、ゼロじゃない」ということになります。
しかし、格下げしないとしたら、その唯一の理由は、格下げの影響があまりに大きすぎるからです。
たぶん、世界経済が崩壊します。
ですが、米国の経済や財政や軍事支出肥大を見ればわかるように、本来なら格下げしないほうがよっぽど不自然です。
あの国がAAAだなんて、ちゃんちゃらおかしいです。
僕たちは最悪の事態に備えておく必要があると想います。