バレンタインでしたね。

まぁ私には既に無縁のものですが(笑)

ちょっと前に

テレビでチョコレートケーキの話をとある芸人さんがしてました。

昔母がよくチョコレートケーキを作ってくれたという話…

その話を聞いて急に記憶が蘇り

自分の母が自分等兄弟のために同じようにチョコレートケーキを作ってくれてたのを思い出しました。

フルーツが嫌いな自分はケーキと言えばチョコレートケーキ

母が作るそれがチョコレートケーキの全てでした。

いつしかその存在すら忘れるくらいになってしまったけど

あのたっぷりのブランデーの味と少し焦げたスポンジにパリっとしたチョコレートの感触は未だに残ってます。

マザコンというんだろうなと分かりつつも

結婚して家を出た今となっては食べられないなぁなんて思って

そんな話を奥様にしてたんですね。
(結構嫌なやつw)

ただ、そういうのがあったなぁって感傷に浸ってたんだけど(笑)

つい先日実家に寄った際に

なんと奥様がうちの母にチョコレートケーキの作り方を教えてくれと…直談判!

あまりに唐突だったので

なんだか息子が未だに母親のケーキを食いてぇと言ってるみたいで少し恥ずかしく

母も完全に家庭の質素なケーキなのに教えてくれなんて言われて照れ笑いしてた。

でも少し嬉しそうだった(笑)

それから奥様にレシピを教えてる母の声はちょっと弾んでたなぁ

すると母はチョコレートケーキを作る時には必ず出してた懐かしいレシピ本を出してきて

奥様に渡していた。

懐かしい表紙

そしてチョコレートケーキのページはもうボロボロ

『ごめんね。しょっちゅう作ってたからもうボロボロなんだ』って

その瞬間

これが継がれるものなんだなぁって

そう思った

ちょっと感動した。

横をちらっとみたら父が目を赤くしてた。

おいっ(笑)あんた関係ねぇだろ!!

今日家に帰ると

奥様が作ったケーキがありました。

少し違ったけど

ブランデーの香りと

チョコレートのスポンジの味

まんまだった。

不覚にも二つも食べてしまいました。

過去にもバレンタインの思い出はあったけど

人生で一番嬉しいバレンタインでした。

いつか自分に子供ができて

そいつがチョコレートケーキのレシピを教えてって言ったら

殺してやろう。

(笑)

そん時は本当に死ぬほど嬉しいんだろうな(笑)

そんな素敵なバレンタインでした。





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