臭気判定士の激闘 -134ページ目

臭気判定士の激闘

国家資格:臭気判定士がお送りする、消臭と脱臭対策について。悪臭苦情との闘いの日々。
キレイな空を目指して、株式会社カルモアの全コンサルタントが執筆しています。

新年明けましておめでとうございます。

年末年始休みに、実家がある新潟に帰省して英気を養ってきたエノです。

本年も変わらぬ御愛顧を賜りますようお願い致します。

 

世の中、不況だ大恐慌だと騒がれておりますが、そんなご時世とは裏腹に、飲食店向け脱臭装置に関しては、安定したお引き合いを頂いております。

実際、導入に至るかどうかは別にして、臭気対策の必要性が認められていることが伺い知れます。

 

その中で、意外に多いのが社員食堂や学校などの給食調理室からの厨房排気対策です。

そんな訳で、今回は既設の中学校の給食調理室排気対策の事例をご紹介します。

 

場所は東京都内のとある住宅街にある中学校。

この中学校では、調理室の排気を3階屋上レベルで排気しておりました。

中学校の真向かいには民家が数軒建ち並んでおり、排気口から民家までの水平距離はざっと10m、垂直距離で9m程度と近接。

調理内容や風向きによっては、民家まで調理臭が到達してしまい、臭気苦情が発生。

 

以前、同じ区にある別の中学校の調理臭をマグセライドの前身である、セラブロックで対策し抜群の効果を発揮していたことから、今回もカルモアに対策依頼が来ました。

 

現場調査を行い、排出されている臭気濃度の測定・脱臭装置の納まり検討を実施。

現場調査の結果から、脱臭装置は下記の仕様でいくことが決定。

◇風量:24,200CMH

◇マグセライド横型4段(実装3段)ユニット

◇脱臭性能:原臭臭気濃度1000を脱臭装置出口で160以下(脱臭効率:84%)

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↑脱臭装置設置前           ↑脱臭装置設置後

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◇設置後 臭気測定結果◇

 原臭790を出口で100 脱臭効率:87.3%

と設計条件をばっちりクリア。

 

設置後、近隣の方からの臭気苦情は全くないそうです。

めでたしめでたし。

こんにちわ。建築業界支援チームのエノです。

いよいよ、今日で仕事納め。社内も慌ただしく、みんなバタバタと走り回っております。

皆さんはやり残した業務、身の回りの大掃除などはお済みですか?

 

早いもので今日で2008年の業務も終了。

1年を振り返ってみると今年も様々な現場作業、提案営業を行って参りました。

臭気のシミュレーションテスト、OA異臭侵入対策、厨房排気対策、ゴミ庫の臭気対策、お客様への臭気対策セミナー などなど。

お客様の様々なニーズを聞いたり、臭気トラブルの相談を受ける機会を今年も沢山頂きました。

 

巷では、世界恐慌の到来を予感させるような暗いニュースが連日の様に飛び交っております。

産業界での従業員削減問題、建築業界での相次ぐ倒産問題など、年明けも当面は厳しい状況が続くことが予想されます。

しかしながら、その様な状況の中でも、臭気対策も包含された環境問題への熱心な取り組みが推進されているのも揺るぎない事実です。

『厳しい状況と揺るぎない必要性』

厳しい状況でも設備投資をする。そうなれば確実に費用対効果の高いものである必要がある。

すなわち、本物の商品・本物のサービスだけが生き残り、必要とされることになる!・・・と、勝手に思っています。

 

その様な時代の潮流に乗り遅れない様、また、臭気対策の分野で築き上げてきたカルモアのブランド力、そして地道に確実に蓄積してきたノウハウを少しでも社会に還元出来るよう、2009年は推進していきたいと思っております。

脱臭装置は生産性のない設備といわれがちですが、導入することで得られるメリットも必ずあるはずです。

そのメリットをお客様に提案し続けることで、お客様から必要とされるメーカーであり続けたいと考えています。

来年度も引き続きよろしくお願い致します。

皆様に取って、2009年が良い年になりますよーに☆

本年も有り難う御座いました。チームリーダーの片山です。

弊社の産業工場を始めとした事業所向け脱臭チームは、本年色々な
事業所にお伺いさせて頂きました。自動車工場、化製工場、スパイス工場
食品工場、養豚、養鶏と挙げだしたらきりがないほどです。

弊社スタッフのコンサルテーション業務により、これらの事業所の
臭気対策は無事完了し、現在は苦情もなく運用をして頂いております。


私たちカルモアも、1年前や2年前とは比べものにならない位のスピード
で進化し、より新しいものや考え方をご提案して参りました。
弊社は来年も進化し、今まで太刀打ち出来なかった臭気苦情も解決
できる解決策をご提案できるサービスをご用意する予定です。

昨今の不況もあり、設備に投資をするのが難しい状況が続いてきて
おります。これに併せて簡易的な脱臭装置のご提供もご用意して参り
ますので、何卒来年も宜しくお願い致します。


株式会社カルモア 産業Gr 代表 片山です。

メリークリスマス!!

寒いですね。
寒さには弱く、ズボンの下にタイツ(ユ○クロ製)を中に履いている神谷です。(毎日)


さて、クリスマスということで、今回は、塗装ブース排気対策のお話です。

千葉の某工場の塗装ブース排気。スチレン主体の溶剤臭です。

対象塗装ブースには既に消臭剤噴霧装置がありました。
しかしその装置の脱臭効果がイマイチとのこと。

見せてもらうと、においのついた消臭剤(マスキング系消臭剤)を使用していました。

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臭気判定士の激闘-未設定 
既存噴霧装置

   

      対象排気

 

●マスキング系消臭剤とは●
対象臭気を消臭剤自体のにおいで覆い隠し、感覚的に元々のにおいを感じにくくする原理で使用されます。
対象臭気の強さを低減させているわけではないので、臭気濃度(臭気指数)に変動がない、もしくは、数値が上がっているということもしばしばです。
某自動車工場では、マスキング系消臭剤のにおいが苦情の原因になってしまったという事例もあります。
マスキング系消臭剤を噴霧することで、現状の臭気よりも消臭剤自体のにおいが問題になることも十分にあるようです。
対象臭気を消臭剤のにおいで覆い隠す方法は、脱臭対策として根本的な解決に結びつかないのは言うまでもありません…。


今回のお客様も同じことが起きていました。【原臭】と【マスキング系消臭剤を噴霧した後の臭気】を測定すると、臭気濃度に変化はありませんでした。

早速、現状の噴霧装置でマイクロゲル噴霧…

その前に、簡易バブリング装置で、薬剤の選定を実施。

簡易バブリング装置とは、デーブルテスト用のスクラバーのようなもので、気液接触率99%の条件の時のマイクロゲルの効果を確かめることができます。
気液接触率とは、対象臭気と薬剤の接触するその割合です。

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バブリングテスト風景

 

簡易バブリングテストの結果、数あるマイクロゲルのラインナップの中でも、溶剤臭向けマイクロゲルS-KYが一番良好な結果。

対象臭気と消臭剤の気液接触率を高めれば、マイクロゲルは溶剤臭にも効果があると確認したところで、現状の噴霧設備でマイクロゲルを噴霧しました。

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   既存の噴霧ノズル              臭気採取

 



…しかし、
実ラインでの脱臭効率は非常に低いものとなりました。

原因としては既存の噴霧装置に問題があると考えます。

マイクロゲルは気液接触率が重要となってきます。しかし、マスキング系消臭剤には関係ありません。
既存の噴霧装置はマスキング系消臭剤用の噴霧装置であった為、気液接触率も噴霧量も足りなかったのです。ノズルの設置場所にも問題あり。

薬剤の能力と同様に装置のエンジニアリングも重要なのです。


今後は、対象臭気と薬剤の接触時間の確保など、気液接触率を高める装置面での提案を行います。


現在マスキング系消臭剤を採用していらっしゃる方、

これからマスキング系消臭剤を採用予定の方、

一度カルモアにお問い合わせを!

今日はクリスマスイブです。

 

そして気がつけば年末年始。今年はあっという間の1年だったような気がします。

と、少々哀愁漂っている公裕です。

 

今回は、最近の臭気対策で良く思う事をお話しします。

特に今年は、厨房排気臭、ゴミ庫の臭気、臭突管の臭気など様々な対策をしてきましたが、特に多かったのは苦情からの対策でした。

 

しかも、何故今まで数年、時には20年以上何事も無かったのに、今となって急に苦情になった案件です。

 

近くにマンションが建築されたから等はよく分かります。

しかし、何の変更も改修もないのに突然臭気苦情が発生し、対策を求められるケースとは何なのでしょう?

 

僕なりの予想ですが、一つの要因としてあるのは近隣住民、近隣施設へのコミュニケーション不足では無いのかなと思っております。

 

昔は、工場、店舗等は周辺住民、周辺地域でコミュニケーションがあり、そこにコミュニティが成り立津事で多少の臭気があってもみんな許してくれていました。

しかし、最近は近所へのコミュニケーションが少なくなり、希薄な関係になっています。

 

そうなると当然、周辺の出来事に関しては他人事になり、自分の生活空間に邪魔、迷惑、不快と思うことにはシビアになっています。

 

そして、今まで放置されていた事が問題となり、苦情となるのではないかと思います。

 

実際、現場に行って、お客様の話を聞くと、苦情の出先は近所というのが殆どです。そして、大体は近所付き合いが上手くいっておりません。

 

その中で、対策をとるカルモアはかなりシビアな部分を求められます

 

臭気対策をする = その苦情を背負う事になります。

 

その為、カルモアはしっかりとしたコンサルや設計をし、施行する事で客先の問題を解決してきました。

 

すると不思議なことに、今まで険悪な客先と付近住民等がこれを機にコミュニケーションが上手く計れることもありました。

 

そんな時は僕らも嬉しいですが、今思うと少し切ない気分にもなります。

 

当然、我々も商売ですので、この様な仕事もうけますが、もっと周りの人と上手くやることで、本来脱臭装置は必要が無い時もあるのかなと…。

 

そう考えるとカルモアの仕事は臭気対策だけでなく、それを機にこじれた関係を修復する事も出来るのかなと思う今日この頃です。