皆さんこんにちは。産業設備チームです。
産業設備チームは全国各地の工場で悪臭対策のお手伝いをしています。
今回は鋳物工場のフェノール臭気対策についてのお話です。
鋳物工場とは、中子と呼ばれる型の中にマグマのようなアツアツの金属を流し込んで、製品をつくる工場のこと。
この中子の中に熱い金属を流し込む時に、独特のフェノール臭(+コゲ臭)が大量に発生します。
フェノール臭は例えるなら水性絵の具のようなニオイで、
このフェノール臭が工場から外に漏れ出ると苦情の原因になることがあります。
先日、そんなフェノール臭でお困りの声が、とある鋳物工場よりカルモアに寄せられました。
その工場は日本でも屈指の大工場。たくさんの排気口があります。
鋳物工場のフェノール臭気対策①
原因がフェノール臭であることはわかっているので、すぐにそれに合う脱臭装置の設置を。と考えてしまいがちですが、カルモアではまず、正しい対策をするべく臭気対策コンサルテーションを提案・実施しました。
(臭気対策コンサルテーションについてはこちら→臭気対策コンサルテーション)
コンサルを行い、一番臭気が出ている影響度の高い排気口はどこかを探し、順位付けを行います。
順位付けの結果により、影響度の高い排気口へ脱臭装置をとりつければより効果的に臭気対策が行えるのです。
ただ、この工場は大きな体育館のようなところにそれぞれの工程に必要な製造機械が並べておいてあり、臭気の出口も天井に並んだ排気ファン(換気扇のようなもの)からモクモクと排出しているタイプ。
よくある産業工場のように、ここの工程の排気はこの煙突から出てくる、と決まっているわけではありませんでした。
お客様の当初の想定では
『そうはいっても、ニオイが出ている排気ファンは、ニオイの強い製造機械の真上あたりのファンから出るだろう』
というものでした。ところが、臭気対策コンサルテーションをしてみてわかったことが、
この工場ではほとんどの排気口から、ほぼ同じ強さのフェノール臭を排出していたのです!
これには驚きました。
コンサルをしないで思い込みで何百万、何千万円もの脱臭装置をいれていたかと思うと・・・予定外の費用が掛かってしまう所でした。
更に、次の課題が生まれました。
順位付けができないので、全ての排気ファンに脱臭装置をつけるのか。
そんな費用はない、といってたった1カ所だけ対策したとしても苦情はおさまらないのではないか。
様々な課題が渦めく中、私たちが提案したのは、
工場内の上部から消臭剤をまいて場内に充満させ、場内をまるごと消臭シャワーしてから外に排気することでした。
まずは臭気対策コンサルテーションで得られたデータから、
体育館のような建物をいくつかの区画にわけ、屋内で脱臭対策をすることを提案。
広い建物を細分化して、シャワーリングを行います。
使用した消臭剤は、マイクロゲルC-TK。
鋳造工程からでるフェノール臭と若干のコゲ臭にバツグンに効果を発揮します。
また安全性が高いものを使用しているので、人がいる空間で使用しても大丈夫です。
また、製造の工程上、強いニオイが定期的に出ることがわかっている場所には、その場の空気を局所的に吸い込む局所排気装置をつけ、
ダクトを通過する臭気にたいして消臭剤を噴霧するようにしました。

鋳物工場のフェノール臭気対策③
この局所排気の出口も外にはださないであえて室内に解放してます。
この局所排気の出口も外にはださないであえて室内に解放してます。
鋳造工程はマグマのような熱せられた金属を使うので、屋内が高温になりまた粉じんも舞います。
消臭剤は本来臭気対策の目的で取り付けられましたが、加湿と除塵(沈降)効果のような+αも生み出しました。
そしてなにより、脱臭装置を導入を導入したことで、苦情が激減。
臭気もこのように低減いたしました。
全体的な臭気濃度が大幅に低減しているのがわかります。
屋上から出るニオイが70%近く低減しているということは、周辺への拡散も70%低減しているということに繋がります。これで臭気苦情も解決です。
この鋳物工場のフェノール臭対策大成功事例を足がかりに、最近は海外の工場の鋳物臭対策もしているカルモア。
鋳物工場の臭気で困ったら、まずはカルモアへご相談ください。


