シャープ進む資産売却 本社ビルに続き社員寮や倉庫も | 株式会社プロネット 公式 社長ブログ 

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経営再建中のシャープが資産の整理を全国各地で進めている。本社の土地と建物の入札を行っているほか、7月には静岡県内の家電修理のサービス拠点を売却。経営危機が表面化した今年3月以降、全国各地の拠点を次々に売却しており一連の資産売却で数十億円を得たとみられる。不要資産の圧縮を進め、財務体質の改善を図る。

 シャープは大阪市阿倍野区にある本社と、向い側にある自社所有の「田辺ビル」の土地と建物を一括購入させる内容で、入札を開始。関係者によると10数社が一次入札に参加した。土地と建物の帳簿上の価格は合計約40億円。シャープは売却後も当面、本社建物を借り受けながら、移転先を探す。

 拠点整理は各地に及ぶ。今年3月、藤井寺市と松原市にかかる自前の物流拠点の土地の一部約8万平方メートルを、不動産投資開発のレッドウッド・グループに売却。レッドウッド側は新しい物流拠点の建設を10月にも開始する。

 横浜市青葉区にある「シャープ多摩寮」は阪急不動産が購入し、年明けにもマンション建設に着手する。広島市安佐南区の倉庫は大和ハウス工業が購入した。

 7月10日には、子会社のシャープエンジニアリングで、家電の修理などを受け付ける「沼津サービスステーション」(静岡県沼津市)を大阪市内の不動産仲介業者に売却した。拠点は別の物件に移し業務を継続している。シャープは一連の資産売却で、数十億円を得たもよう。シャープは各事業部を独立採算制で運営する社内カンパニー制への10月からの移行にあわせ、物件の整理を加速させる。

産経新聞より