なんて言ってあげれば・・・ | 診療放射線技師 スタッフのブログ

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診療放射線技師達による日々の出来事を綴っています。

ある日、乳腺外科のクリニックで仕事していました。

ある患者さんのマンモの写真を撮りました。

片方に、白丸の影が写っていました。

私は気になったので、診察室に行き、話を聞いていました。

ガンの可能性があるので、大きい病院に紹介する、とのことでした。
(そのときは、もう細胞診の結果が出ていた。)

紹介するので、肺の写真も撮ることになり、レントゲン室に患者さんが来ました。


わたし、ガンだって…。


…うん、
でも、気づいてすぐに来てくれたから、治療すれば、大丈夫。治りますよ。


ガンなんて…、
死んじゃった方がいい。


…そんなこと、言わないで。



こんなとき、何て言ってあげたらいいんでしょうか。

私は、病院で働いていますが、
病気とか他人事だと思ってもいないし、
人の死に慣れてはいません。

そんなこと言っても、
どうせあなたは健康なんだから、私の気持ちなんてわからないでしょ

って思われるのが一番かなしい。


どう言えば、
少しは気休めになりますか。


どう言えば、
前向きに治療を受ける元気を与えることができるのでしょうか。


あの患者さんは、ちゃんと家に帰れたかな。


今、何を思って過ごしていますか。


気になります。



Aでした。