いつも読んでいただきありがとうございます。
このブログの検索キーワードに「開成中学校勉強しない」という文言が上位に出ていましたので再度考えてみました。
・開成では勉強しない?
開成生が勉強に真面目に励んでいるという話は周囲で聞いたことがありません。
開成中学に入学してから子供たちが勉強しないことには本当に驚きました。
厳しい中学受験生活を見てきたせいかもしれませんが。これでどうして「東大合格者数日本一なのか?」と思ったものです。
学期ごとの保護者会でお母さんたちと話すと心配ごとが出てきて「子供たちは部活ばかりやっていて家に帰ったら寝てばかりで本当に勉強しない。先生たちも特に何もしてくれないわね」という話になります。
開成生の家庭は教育熱心なのか兄弟を筑駒や開成に行かせているケースが多いです。筑駒父兄によると、「開成の方がいい、筑駒はもっと放任」ということでした。
同じ御三家の麻布は開成とはタイプの違う自由さなので、生徒任せだと思います。
高校3年生の12月の最後の保護者会になっても、知合いのお母さんが「あまりに勉強しないので一体私が生きている内に大学に合格できるのかと思います」と発言していました。→結局ご子息は東大に現役合格しました。
・学校の雰囲気について
子供たちは勉強しないのですが、入学した時から東大に行くものだと思っているようです。先輩もみんな東大に行くのでそれが普通になるということはあります。
学校側は東大合格者数を指標にして進学指導をするわけではありません。
先生方は、大学受験のために何かを教えることはしません。開成出身者も多く、開成生気質に理解があり、うるさく言いません。
どちらかというと、小手先のことよりも基礎を大切に、自分なりに教えたいことを追求します。ですので、中学校でも数学などはかなりハイレベルなこだわりの授業内容になることもあり、歯ごたえのある授業が展開されると思います。
特定のテーマについての研究や討論を行ったり、論文を書いたりすることも多いです。また、例えば哲学的な素養を積ませることも行います。
高校になると模擬試験も始まって順位が出ますが、下位を「落ちこぼれ」という言い方は聞いたことはありません。
うちの息子も楽勝で開成に合格できそうになかったので、中学受験の際に、塾の先生に「入学できても落ちこぼれにならないでしょうか?」と尋ねたところ、「勉強ができなくても居づらい環境ではないですよ」と言われました。それは妥当な意見だったと思います。
・親が引っ張って行って東大に合格できるか?
中学受験は親のリードで何とかなる部分もありますが、東大受験はそうは行きません。
勉強自体をまったくしなくなる原因として親との関係がネックになることもあるようです。「勉強すれば合格できる」素質があったとしても「勉強しなくても合格できる」わけではないです。
息子の周辺にいたのですが、ご両親がどうしても開成に入れたいと押し込むようにして合格して、入学してから親に反抗して勉強しなくなったということを聞きました。もしそうなら大変残念なことです。
また私も入学後に気づいたのですが、開成は東大一直線で受験勉強させるところではないです。東大に行かせるという目的にそぐわないために親子の軋轢が生じることもありえますので、それならむしろ別の学校を選んだ方がよい場合もあると考えます。
・我が家の場合
息子は中学受験時代が最も勉強していました。このまま勉強し続けたらどうなるのか、というくらいでした。
小学4年生から入塾したのですが、塾が合っていたこともあり、他にスポーツなどの関心事項もなく、反抗期にも重ならなかったことはラッキーなことでした。勉強は苦しいけれども楽しかったようです。
開成受験を決めたのは小学6年生の10月と遅かったのですが、息子が自分で決めました。私は地方出身で首都圏の中学受験事情が分からず、特に開成志望ではありませんでした。息子が希望したので、苦手科目克服を必死でサポートしました。入学してから毎日楽しそうにしていましたので、子供なりに見る目はあったんだと思います。
・中学受験の意義
開成に合格できたことも嬉しかったのですが、中学受験で算数・国語などの堅固な基本を身に着けられたことが彼の人生で重要だと思っています。これはその後の留学のための出願や留学先の勉強で実感しました。基礎学力が相当に有益に働いています。
・開成の素晴らしさ
開成の素晴らしさ、凄さは色々とありますが、才能に恵まれた友人に囲まれて6年間過ごせるということ、伝統に裏付けられた、厚みのある強力な横と上下のつながり、ではないでしょうか。
開成生の自分が好きなテーマを見つけた時の鬼気迫る、頑張る底力は素晴らしいものがあると思います。
これらは実際に外部からは伺えないほど突き抜けたものがあります。
私の本サイトの方でもこういうお話をしています。よろしければ覗いてみてください。