前回ご報告のとおり、ボーディングスクール合格者の集い”Envision Day"に参加してきました。
・併願先校との比較
ボーディングスクール受験では、通常複数出願し、複数校から合格通知をもらっている受験者は、最終進学先を4月10日までに決定する必要があります。
4月10日までに契約書にサインして入学予約金も送金しないといけませんので、親御さまは必死の状況です。
これから4月上旬のRevisit Dayのために渡米する家庭もあります。
・海外留学中の出願
現在すでにお子さんが海外留学中で親御さまのみの出席という家庭もありました。
TOEFLの高めのスコアを出すためにはどうしてもそうなるのかと思います。
・活発な意見交換
私は併願先との比較に悩んだ経験がありますので、ザックバランに気になる点を伺い、学校関係者とともに質疑応答でサポートしました。
①併願先との比較
すべてうちの息子のために出願したり、検討のために訪問したことがある学校ばかりでしたので、TOEFLの想定スコアの例を出して難易度や学校の環境の違いや校風などについて情報提供しました。
②日本人の大学進学状況
私もそうでしたが、親御様は日本人の大学進学状況が気になります。
「有名大学への進学が多いのはなぜですか?」という質問をいただきます。
この問いには私は複雑な思いになりました。
なぜかと言うと日本と違い、ある一定以上の教育水準であれば、どこの学校に進学するかで有名大学への進学が左右されることはないからです。
むしろ例えば、テンスクールなどの難関校で満足の行く成果が出せないと大学進学には逆効果になります。
テンスクールでそこそこの成績よりも、中位校で圧倒的なトップになれるのであればむしろ後者が有利です。
アメリカの学校では徹底してディスカッション形式のため、参加するモティベーションが必要です。
どこへ行っても大変なことはありますが、お子さんが行きたいと思った学校を選んで、納得感を持って授業や色々な活動に参加いただく方がうまく行くと思います。
・留学支援体制
留学生へ手厚いサポート体制があるかや、日本人留学生が安心して定着しているかをよく確認していただくと親御様も安心です。
・生徒のマインド
在校生のPTAとも意見交換しました。勉強面が少し心配というお話もありましたので、大人が働きかけて響かないなら、先輩と意見交換してみたら、とお話ししました。
学力や英語力とともに生徒のマインドが大事だと思います。
・日本人留学生の後押し
私は受験留学アドバイザー業を通じて将来のグローバルリーダーになれるポテンシャルのある純ジャパ生徒の留学を何とか後押ししたいと考えています。
そのために今回は戦略ペーパーを作成して責任者に提案しました。
やってみないと分からないこともありますが、まずは感謝されたようです。
今後も積極的に情報提供して、選考対象の枠を広げてもらいたいと考えています。
一般論ですが今の日本の中学生の英語水準では、TOEFLは入学までに最低基準にキャッチアップするということで学力と人物本位で選考してもらうなどが望ましいのです。
大きな課題かも知れませんが、これを機会に取り組むつもりです。