戦国時代の戦乱を経て現代に至るまで
古城とその石垣は、何を見、
何を想い続けてきたのであろうか
先週は愛媛県(伊予の国)に行き、
S社グループの研修を行った
研修の翌日は宇和島へ
その翌々日は松山でウォッチング
その中でも古色蒼然たる宇和島城と
様式の美しい松山城(伊予)が強く心に残る
私はむしろ天守閣よりも
石垣の姿に興味を惹かれた
1602年築城の宇和島城は
実に素朴で剛毅である
長く続く不揃いの石垣や
青々と苔むした石垣を見ると
かつてそこを通り過ぎた人々と
その風雪を想う
一方、松山城(伊予)の石垣は
キチンと計算されたようで
その勾配の反りは流麗で美しい
そして、夕陽に照らし出された石垣と
松ノ木のシルエットは、実に絵画的であろう
いずれの城も、ほぼ同時代に築城されており
すでに400年を経過している
天守閣は戦いで消失したり
途中解体修理が行われたりで
何度もリニューアルしてきた
しかし、石垣だけは沈黙して語らず・・・である
沈黙の石垣は
今もこれからも生き続ける
大切な歴史の証人である