小さなお地蔵さんを見ると
つい近づいて見たくなる
それは小さい頃からそうである
必ずしも、キレイな身なりや
美しい顔立ちをしているワケではない
むしろ、おでこが突き出していたり
鼻が欠けていたりするのもある
しかし、どの表情も柔和である
心惹かれて近づいたら
手を合わせて
何事かをモグモグと言ったり
感謝の心を伝えたりする
お地蔵さんをよく見かけるのは
故郷や地方の山間部に多いが、
最近は都心の真ん中でも
発見することがある
先日は、東京・原宿のファッショナブルな
ブランドストリートのすぐ裏通りで見つけた
品の良い顔立ちと
お召し物が洗練されていて
そのセンスはバッチリ
しかし、クールでスマート過ぎるので
田舎育ちの私には
あのホノボノとした温かみや懐かしさが
トンと伝わってこない
それでも、このお地蔵さんは
ココを通り抜ける人たちの悩みを聞き、
救済しようとしているのだ
そう思えば、どんなお地蔵さんでも
どこにいようと
どんな姿をしようと
本当にありがたいものなのだ