子供の頃に田舎で影絵(シルエット)遊びをした楽しい思い出がある
障子をスクリーン代わりにして、自分の両手で犬や鳥のカタチをつくり、
それをローソクや電灯の前でオモシロおかしく動かすのである
スクリーンいっぱいに映し出された影絵は、
子供達をメルヘンの世界に一瞬のうちに引きずり込んだ
写真は、東京・六本木にある新国立美術館の1階フロアーである。
上階から見た景色であるが、外の光は強く内部にまで鋭く差し込んでいた
時折、風の流れや向きが変わるたびに、樹影が揺れたり消えたりする。
また、絵のキャンバスのような四角い窓のフレームは、
幾何学模様の図案のように美しい
さらに上階から見ると、丸いテーブルで会話をしている人たちは
ママゴト遊びのレストランで食事している人形のようにも見える
光と影がつくる世界は、今も昔も心ときめくロマンと想像の世界を、
限りなく展開するものだ