今年の夏も暑く、横になっていると体の下に熱がこもって寝苦しい…そんな夜を快適に過ごすための、DIYでできる水循環型スリーピングマットの作り方をご紹介します! 市販品は高価ですが、身近な材料で費用を抑えて作ることができますよ。

なぜ水循環型スリーピングマット?
水が循環することでパッド内の温度が一定に保たれ、寝ている間もひんやり快適! 特に暑い夜に、エアコンの温度を上げずに涼しく眠りたい方におすすめです。


用意するもの
自作マットに必要な材料はこちらです。



スリーピングパッド: お好みのサイズで2枚(例: 今回用意したのは50cm x 40cmのアイスシルク素材。筆者の場合は上半身、背中だけでいいため。)。あまり厚くなくて肌触りの良いものを選ぶと快適さがアップします。

断熱用薄型ウレタンシート: 5~10mm程度の厚さ。梱包材、レジャーシートなど、断熱性のあるシートで代用可能です。

シリコンホースまたは酸素吸入用カニューラ: 必要な長さと太さ(例:今回用意したものは 9mm x 11mm x 5m。内径5mm×外径8mm程度がいいかも。ポンプの差込口に合わせてもよし)。ホースが折れたり潰れても通り道が確保できる設計のカニューラが理想的です。長さはパッドにどれだけ通すか、パッドからペットボトルまでどれだけ離すかで変わります。太すぎるとペットボトルのキャップに通せなくなるかも。
なるべく細めの方がパッドに貼り付けられるし、少し肉厚だと折れにくいです。
ただ、水の循環を考えると細すぎると大変かも。

ホースジョイント: ホース接続用2個。ホースの太さが違う場合は異径ジョイント。

ウォーターポンプ: 睡眠時に使用するので静音型でコンセントまたはUSB接続、ホースが接続できる給排口があるノズルタイプ。USBタイプで作ると、アウトドアでモバイルバッテリー駆動ができます。

500ml~1Lペットボトル: 冷却水用。

グルーガンとシリコン系接着剤: グルーは仮止めに使用。接着剤はホースの固定や水漏れ防止に。

裾上げテープ: スリーピングパッドを袋状にするために使用します。縫うのが手間だと感じなければ針と糸やミシン。

アイロンと当て布:裾上げテープを接着するのに使います。縫うならいらないかな。

穴あけ工具: ペットボトルのキャップに穴をあけるため。キリやカッター、はさみなど。

作成手順
それでは、実際に作ってみましょう! 作業の際は、火傷やケガに十分注意してくださいね。

1. 快適さの土台作り!ウレタンパッドをカット
ウレタンパッドを、スリーピングパッドの内側にきっちり収まるサイズにカットして調整します。



2. 冷却効果を最大化!ホースを配置・接着
カットしたウレタンパッドの上にシリコンホースを配置し、しっかりと接着します。ホースが折れ曲がらないように、そして均等に水が流れるように工夫して配置すると、冷却効果が高まります。グネグネとつづら折りにするか、ぐるぐると渦巻き状に配置すると良いでしょう。
グルーで動かないように仮止めし、接着剤で本止めします。

3. 中身が飛び出さない!パッドを袋状に加工
2枚のスリーピングパッドを重ね、裾上げテープで袋状に接着します。縫うのが手間じゃない人は縫っても構いません。中身(ホースを接着したウレタンパッド)が抜け落ちにくいよう、「コの字」型よりも「C型」に接着する方がおすすめです。
今回は縦に使うので縦型にしました。

4. 水漏れ厳禁!キャップに穴を開ける
ペットボトルのキャップにホースが通るサイズの穴を2箇所あけます。ポンプの給水側と排水側、両方のホースを通すためです。水が漏れにくいよう、ホース外径より少し小さいサイズが理想ですね。

5. 最後の難関!水漏れ防止処理
キャップにあけた穴にホースを通し、ペットボトルの底にホースが届くように調整したキャップに、内側のリブ(飲み口に当たるリング)からはみ出ない様にシリコン接着剤で水漏れを防ぐために穴の隙間を完全に埋めます。ここがしっかりしていないと水が漏れてしまうので、丁寧に作業しましょう。ホースとホースの間も忘れずに。
ペットボトルまでの距離を長めにすると、邪魔にならないところに置けます。
シリコンが固まったらキャップを裏返し、キャップの中に水を入れて漏れの確認をしてください。

6. いよいよ完成形へ!マットにパーツをセット
ホースを接着したウレタンパッドを、袋状にしたスリーピングパッドの中にホースが体に当たるほうに向けて入れます。これでマットの形が完成です!

7. ひんやりを長時間キープ!冷却水をセットするコツ
ペットボトルに水を入れ、冷蔵庫でしっかりと冷やします。冷やしたペットボトルにホースを通したキャップをしっかり差し込みます。この時、一度ポンプを稼働させ、パッド全体に水を行き渡らせてから、キャップをボトルにしっかりと締めてください。こうすることで、空気が抜けてスムーズに水が循環します。循環しにくい時は、キャップを閉めてボトルを押したり、逆さにしてホースに行き渡らせてください。

8. 電源オンで極上睡眠へ!最終接続と動作確認
ウォーターポンプをペットボトルとスリーピングマットのホースに接続し、電源を入れれば、水循環型スリーピングマットとして機能します! 快適なひんやり感を体験してみてください。

 

動画リンク
↑サーマル動画

【応用編】さらに快適に!上級者向けカスタマイズ:さらに快適にするために

ペットボトルに入れる給水側のホース先端におもりが付いてるとなおいいです。
(アルミワイヤーをホースに巻き付けたり、ステンレスナットなど中空で重りになる様なものをホースの先に入れたり。)

ポンプの能力(流量)は、小さすぎると冷却効果が薄れ、大きすぎると圧力が高すぎてホースが外れるリスクや騒音が大きくなる可能性があります。一般的には、毎時100L~200L程度の流量を目安に選ぶと良いでしょう。

ポンプの仕様に『最大揚程』という記載がある場合、マットからペットボトルまでの高さも考慮し、水が十分に循環できるものを選びましょう。

ペルチェ素子の利用でさらに強力冷却!
電子工作の知識があれば、ペルチェ素子を使って循環する水をさらに冷却することも可能です。ただし、その際は寝具、ホースの結露対策(断熱材で覆うなど)が非常に重要になります。
※ペルチェ素子とは:電気を通すと片面が吸熱、その裏が放熱する電子部品のことで、簡易車載冷蔵庫、PCのCPU冷却などに使われています。


冷却効果を長持ちさせる工夫!
冷やした水を入れたペットボトルを、発泡スチロールやタオルなどの断熱材で保冷剤と一緒に覆うことで、水の温度が上がりにくくなり、冷却効果をより長く持続させることができます。

冬は温パッドとしても使える!
なんと、このマットは夏だけでなく冬にも大活躍! 40~50度前後のお湯をペットボトルに入れれば、温パッドとしても使うことができます。一年中使える優れものになりますね。

マットの固定方法
安全ピンでとめたり、ゴムバンドを縫いつけたり、各自環境にあった工夫をしてください。

※ペットボトルの水は雑菌やカビの繁殖を抑えるため、定期的(最低でも週1回は交換しましょう)に交換し、清潔な状態を保ちましょう。


自作が面倒な方へ
「作るのがちょっと大変そう…」と感じた方には、市販の水循環式シーツパッドもありますよ。ただし、価格は楽天で1万円〜9万円程度と、費用がかかる点は覚えておきましょう。一晩使ってみたところ、寝具が濡れるくらい結露もすごかったでし、本体からの廃熱もすごかったです。

↑市販品のシーツマット(冷却時)


↑市販品本体の稼働時排熱状況

裏ワザというか、発想の転換?
一番安くて手軽な方法は・・・ペット用おむつシートに水を吸わせて、冷蔵庫で冷やして体の下に敷く方法が思いつきます。おむつ面が濡れそうですけど、2枚重ねでおむつ面を合わせればいけそう。
やったことはないので 自己責任 でお願いします。


今回の費用
今回の自作にかかった費用はこちらです。

アイスシルクパッド:2枚800円程 裏表が分かりやすいように色違いがよかったかな?

ホース 5m:1,000円 カニューラの場合は医療品なので少し高め。あまり太いとペットボトルのキャップに通せません。

ホースジョイント 2個:200円

ポンプ:USBタイプ投げ売り品を800円で入手

裾上げテープ 1m×2個 :100円ショップで入手

グルー、工具、アイロン:家にあったものを使用

ペットボトル、断熱用ウレタンパッド:ゴミになるものを再利用

ほとんどはホームセンターのペットコーナー(ポンプ、ホース、ジョイント、物によってはペット用アイスシルクパッドも)、生活雑貨コーナー(アイスシルクパッド、裾上げテープ)などで揃いますが、カニューラだけは各ECショップ、医療機関などで手に入れてください。

合計で約3000円程で、快適な睡眠を手に入れることができました!

作ってみたらぜひコメントで教えてくださいね。
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ここに掲載してある拙作のホラーやサスペンス小説も、背筋を冷やすのにいいですよ?w


※本記事の内容は情報提供を目的としており、作成による事故や水漏れによる損害について一切の責任を負いません。DIYは自己責任で行ってください。