緊急ブログ『PRIDE34』について | 学外活動のススメ~書籍『現役大学生による学問以外のススメ』ができるまで~

緊急ブログ『PRIDE34』について

いつか、どこかで誰かが言った。


『男の子のカッコ良さってのは、

どんだけ意味のないことに一生懸命になれたかで決まるんだよ』



PRIDE34。

いい興行だった。

明けても、なかなか眠れなかった。


『世界で一番強いのは誰だ?』

『男が二人立っている。強いのはどっちだ?』

『男は、どんな思いで命を賭けるのか』


そんな、意味なんて誰もわからない大切なことのために、
本当に一生懸命だった人がいた。

榊原信行、(株)DSE代表取締役社長

クソガキたちは、彼が吹く笛の音に魅せられて、さいたまに足を運んだ。
世界中の、超一流のクソガキたちが、さいたまに遊びにきた。

命を賭けて、遊びにきた。

クソガキの中のクソガキ。

普段は冷たい眼鏡をかけて、マグマみたいにたぎる思いを、押し隠してる。

クソガキたちの総大将。

その人のおかげで、ぼくたち、どんだけの夢を見れたかわかんねーくらいだ。


10年という時は長すぎて、数えることさえできやしない。
ただ、いくらでも思い出すことはできる。

ヒクソンの待つリングに向かう高田延彦と、安生洋二の抱擁。

桜庭が三つのマスクと絢爛たる寝技で、巨大なるグレイシー幻想を破壊した夜。

ブラジルから、夢を掴むために極東の島国に訪れた若者たち。

いつしか設立された、男による男のための男の塾。PRIDE男塾。

金メダルという過去の栄光を投げ捨てて、未来の誇りを選んだ者たち。

祖国の誇りをリングに求めた社会主義者たち。

小川と吉田、二つの生きざまの、超弩級の比べ合い。

忘れもしない、あの、ミルコフィリポ日。


この10年、ぼくたちは希望とか挫折とか、怒りとか勇気とか、

いろいろなものをPRIDEから、その人から教わったんだ。

中学生だったぼくは気がついたらサラリーマンになってた。

強い人間になれたかはわからないけど、
強い人間になろうという思いだけは、絶対に手放したりはしない。

その人は自分の最後の最後の晴れ舞台で、意地をはった。


桜庭和志はマスクをかぶったまま立っていた。
田村潔司は斜め上に目を飛ばしていた。
高田さんは、少し遠くでうつむいていた。


その人は、リングのど真ん中に立っていた。

男のコクに満ちた、宇宙のど真ん中に、立っていた。


その人は、みんなと昔の話をするよりも、自分の見果てぬ夢の取っかかりをつけたんだ。

それで、その夢はまたいつものとうり、ぼくたちも見たかった夢なんだ。


その人は、最後まで、『さよなら』よりも『ありがとう』って言われたかったのかも知れない。
『楽しかった』よりも『アンタ凄いね』って言われたかったのかも知れない。


メガネのガキ大将、おつかれさんだけどお別れじゃない。

同じ空の下、同じ夢を見て、それぞれの道を歩む。
ショーは続く。人生は終わらない。


世界で一番、力強い胴上げをされた男は、最後までメガネを外すことはなかった。
人前でハンカチを出すのは、流儀じゃないんだ。




冒頭のことばは北野武のことばです。



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