ザクとは違うのだよ、ザクとは、と思った。
一体、何時間パソコンの前にいるんだろう。
一体、何本タバコを吸ったんだろう。
一体、僕たちは何のためにこんなにまで必死になってるんだろう。
気が付けば、視力は2.0から1.2になった。
気が付けば、毎日肩が重い。
気が付けば、何も疑問をいだかなくなっていた。
もしかしたら、本作りの半ばで、無念の死を遂げた、学生の霊にでも、とりかれてたのかもしれない。
昔、誰かが言ってたけど、信念は狂気と紙一重って、ありゃほんとだな、そう思いながら、またパソコンを叩く。
睡眠もとらず、風呂も入らず、飯も食わず、…いや、飯はミウラが文句言うから食ったな。
とにかく、それくらいの勢いで、僕たちは、ひたすらひたすらに、原稿の完成に向け、自分の持てるすべてを、注いだ。
そうするなかで、10キロ進んでは、9キロ地点の落し物に気づいて、戻ってはまた進む、ということを繰り返してた僕らも、少しずつ少しずつ、戻る距離と少なくなり、進む距離が増えてきた。
フローチャートの作成で、原稿の構成を練ることを覚え、ミウラの手書き原稿を、データ化するなかで、文章のリズムを覚え、原稿の文字の削減作業のなかで、適切な言葉選びを覚え、そして、最終的には、ある程度の文章を書くことができるようになった。
けど、まだやっぱり、意味不明のミスをして、15キロ進んで14キロ戻ることも、あるけど…。
でも、
何がなんだか、わかんないけど、どうしても、本が作りたい。
どうしても、伝えたいことがある。
やりたいことをやるってのは、きっとこうゆうことなんだと思った。
やったりましょう!
みんなで、いいもの作ったりましょう!
どうなるかわかんないけど、やるしかない!
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