日本の若者の職業選択意識を変えられるか? | Mladiesのブログ

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日本は、かつての一億総中流時代から、格差社会になったと叫ばれているものの、特殊な職業(世襲制、相当な高学歴を必要とする、特定の才能に秀でていないと無理、というものなど)を除いては、本人の努力とある程度の経済力によってさまざまな職業につくチャンスがある。しかも、ドイツのマイスター制度のように、12歳で将来の進路を決める必要もない。これは、選択肢が広い、というポジティブな面と、個人の判断基準が曖昧すぎて、各職業に対して“イメージ”くらいしか持たないまま、たくさんの選択肢の中で混乱してしまう、というネガティブな面を持ち合わせている。


この間、会社の同僚とランチタイムにレストランに行った時、中学生の研修生が何人かいて、指導されながら一生懸命お水をいれてくれたりしていた。「すみません、今、研修中なんですよ、まだ中学生で・・・」とお店の人は紹介しながら言っていたが、何も謝る必要はない、素晴らしいことではないか!と思った。結構高級なレストランであるため、「でも、さすがに夜にデートで来て、中学生の子にお水入れられたらびっくりするよねー」と笑っていた同僚のコメントにも納得で、やはりランチタイムだからなごやかに見守れたとは思う。

お客様が不快に感じない程度のサポートをさせる、というのは、雇用主からすると結構難しいであろうし、若干のお荷物になってしまうことは否めない。けれども、その子のための人生経験としてのインパクトはどうだろう。学校から抜け出して社会に参加する機会は、とても刺激的で学べることが多いのではないだろうか。そこで、色々な大人と接して、仕事をすることの喜び、そして大変さを知る。自分に向いていそうか、全く興味がないのかがつかめる。友達と将来の仕事について語る時の材料となる。それだけでもすごい収穫だ。更に、その後の進学先にも影響を与えていく。高校を出て、すぐに現場の師匠についた方がいいもの、大学卒業の資格が必要なもの、大学院まで行く必要のあるもの、専門学校に行った方がいいもの、日本を飛び出して海外で学んだ方がよいもの・・・前もって、方向性がわかっているだけで、人生の選択をする時のあらゆるヒントになる。典型的な日本人の就職までの道のりを考えると、小・中・高を出て、そこから働かない場合は専門学校や大学まで進み、その過程で就職活動をしながら自分の仕事について考える。もちろん、人によっては途中でそれぞれの経験によって目標が早く定まる場合もある。けれども、きつい言い方をすれば、あまり考えずにいると就職活動に入るまで明確に定まらない場合も多い。まだ頭が柔軟なうちに、“アルバイト”とはまた違った、“課外授業”ともいえる社会経験を積むプログラムをどんどん推奨していったらいいのではないだろうか。


大規模なプログラムの実施を考えた場合、中学生レベルでは、雇用主にメリットをもたらす場合は極めて低い場合が多いため(もちろん、「中学生の純粋な視点からの意見がとても刺激になった」等のポジティブなインタラクションはもたらされるはずではあるが、あくまで従業員のレベルとして考えた場合)、学校側(文部省の協力など?)がお金をお支払して、“働かせていただく”姿勢を持ち、期間も数日、長くとも1週間という区切りはつける必要があると思う。けれども、あらゆる職種でそのようなプログラムが導入され、1人の中学生が3-4種の仕事を経験することができたら、これからの日本人の働き方、人生の考え方にポジティブな変化が生まれていくように思える。

もちろん、学生は学校で学ぶことが本業であり、課外授業によって本業に支障をきたすことはよくないと思うが、それぞれが“社会で働いた”体験をクラスの前で発表したり、ディベートをしたりする機会が生まれることを考えると、間違いなく教室の中が活性化していくのではないかと思った。




(投稿:marie)