今日、販売管理論という授業のレポートを作成中、
気付いたことがいくつかあるので、忘れないように書いておこう。

レポートの内容は、我が国のディスカウントストアとそのコメント。
僕は、ディスカウントストアの分析や問題解決などはプロの先生方にお任せし、
若者と年配層という、世代からの視点を大切にしながら考えてみた。

すると、ディスカウントストアについての意識は、
若者と年配層では大きく違うのではないかという結論に至った。

若者はディスカウントストアを本当に多く利用し、
ディスカウントストアをディスカウントストアと捉えていない。
これは、現在の若者が、自分で商品を購入するようになったときから
ディスカウントストアで購入するという選択肢があった事が関係しているのだろう。
ここのお店ってディスカウントストアだったんだ。ってな感じ。

若者にとってディスカウントストアは無意識的に確固たる地位を築いている。
逆に、安さが良心的ということや店内の雰囲気など、
ドンキホーテなどのように若者の間で、
ある種のブランドとなっているディスカウントストアもある。

では年配層のディスカウントストアへの捉え方はどうか。
年配層は、日本におけるディスカウントストアの歴史と共に、
ディスカウントストアを認識している。

その歴史はこうだ。
1970年代前半から、ヨドバシカメラやメガネドラッグなどの
ディスカウントストアが現れたが、メーカーの正規販売チャンネルからの
仕入れが出来ず、品質の低さが問題とされ、消費者の支持を得ることは出来なかった。

しかし、1990年以降、メーカーの過剰生産がディスカウントストアを
メーカーの正規販売チャンネルと認め、大店法の規制緩和や
消費者の低価格志向などにも後押しされ、
現在のような目覚しい発展へと繋がった。

年配層は、日本におけるディスカウントストアの歴史と共に、
ディスカウントストアを認識しているので、
どこか潜在的にディスカウントストアは低価格だが、
品質が保障されていないと意識している可能性がある。
そんなことは無いと分かっているが、
年配層は潜在的に少し敬遠してるのではないかと。
僕はこう考えた。

もちろん、そうでない方もおられるだろうが、
若者と比べ割合的に、しつこいが潜在的に多いと考えたのだ。

なるほど、だから若者をターゲットにしたディスカウントストアは
こんなにまで発展したのか。
若者はドンキホーテに行く。
ちなみにダウンタウンの松っちゃんもドンキホーテによく行く。

では逆に、年配の方をターゲットに絞ったディスカウントストア。
これは作れないのか。
年配層のディスカウントストアへの意識を改革し、
ドンキホーテを年配層にエクステンションできないのか。

年配の方も価格は安いに越したことは無いだろう。
いや、待てよ。そうとは言い切れないか。
年配の方は安い物を買いたがらないかもしれない。
料金の高さに安心を覚える感覚が僕らより強いかも。
この意識をどう変えるか。
しかしここだけ変えたら売れるのか。
これは歳をとらな分からんな。

僕が今回最も言いたいのはここです。
年配の方がどう考えているのかは分からん!!
じゃあどこなら分かるの!?

若者、もっと絞れば大学生。
僕達自身が所属する層なら分かる。
もちろん人それぞれ違う部分はあるが、だいたい見当がつく。
僕らは彼らを理解できる。理解しやすい。理解する自信がある。

例えば、とてもエライおじさんが、
『現在の大学生の気持ち~to heart~』というタイトルの本を出したとしましょう。
大人には売れるかもしれないが、
学生は読む前から、こんなおっさんに俺らの何が分かるねん。
こういう入りでしょう。内容がどれだけ的を得てようが。
ひとつでも自分の気持ちと違う事が書かれていれば、
ほら、やっぱりね。何がto heartやねんってなるだろう。

そしてその逆もそうでしょう。

同じ学生についての事が書かれていて、
とてもエライおじさんが書いたものと、同年代の人間が書いたもの、
どちらが学生の共感を呼ぶのか。内容は同じでも認められやすいのはどちらか。

今回僕が気付いた最も大切な事は、僕らの武器の再確認でした。

学生にターゲティングしたモノで、
最も学生を理解できるだろう学生がプランニングしているモノはどれだけあるのかな。