部下も表面の行動とは逆の思いを持ち、本来の目的とは逆の行動をし始めます
先日、ある企業の役員・Sさんと話をしていてこんなことがありました。
「この前、うちの社長にある案件のことを任せていたんです。」
「社長に任せる?」
「はい、内容からすると私のほうが詳しいのですが、
十分に打合せする時間もなかったので…
まっ、社長なら大丈夫だろうと。」
「えぇ、それで?」
「で、その件での折衝が終わった後に確認してみたんですね。
『社長、あの件、問題ないですよね。
こういうふうに言ってもらえましたよね?』って。」
「ふんふん、それで?」
「そうしたら、社長、そこまでは確認していなくって…。」
「あらら、困りましたね。」
「えぇ、半分、困ったんですけどね…。」
「半分?」
「えぇ、確かに半分は困ったのですが…
半分、うれしかったというか…。」
「えっ?」
「いや、ほれやっぱり、オレじゃないとダメかって。
なにか自分の優位性を証明できたというか…。」
「なるほどね、そういうことありますもんね。
やったったぁ~みたいな。」
「そうなんです、ひどいもんですよ。
さとうさん、これも『箱』ですよね。」
「その通りです!」
「よくわかりました。
こんな思いを持っていたら、いろいろとうまくいくものも
うまくいくはずがないですもんね。」
「Sさん、意識できているようですね。」
「まだまだですけどね。」
という感じでした。
いや、内容はちょっと辛辣なんですが、私とSさんとでちょっと笑いながらこんな会話をしていました。
そうなんですよ、こういうのビジネス現場でも時々ありません?
「失敗するなよ!」
といいながら、失敗するとちょっとうれしい…。
「ほらね、だからオレが言った通りに初めからやっていれば…。」
とか
「だからオレじゃなきゃダメなんだよ!」
とか。
ちょこっとだけなにか甘い味がするんですけどね。
でも、本来望んでいる姿じゃないんですね。
ここで登場したSさんはよくわかっていて、今、アンテナを立てながら現場で奮闘中です。
でも、だんだんそれを客観的に捉えられるようになっています。
ただ、それを客観的に捉えられないと…どんどん深みにはまっていきます。
だって、表面の行動とは逆の思いを持ち、本来の目的とは逆の行動をし始めますからね。
これが職場で繰り返されると厄介なんです。
ここでは1日目の後半に扱います。
これが常態化するとあきらかに組織やチームの生産性は低下します。
みなさんもお気を付けくださいね。
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